韓国国会の鄭義和議長は6日、歴史問題に関する安倍晋三首相の態度を批判し「安倍首相が歴史歪曲問題で考えを変えるとは思わない。これ以上(安倍氏に)期待を持つのは愚かなことだ」と述べた。ソウルの韓国国会で社民党の吉田忠智党首らと面会した席で話した。
鄭氏は「両国民の関係が悪くならないよう政治家が努力するべきだ」と述べながらも、安倍政権との関係改善努力は無意味だとの考えを示した。夏に安倍氏が出すとみられる戦後70年の談話の内容についても、米議会での演説内容を見て既に「一抹の期待もない」と述べた。
吉田氏は面会後「想像以上に(安倍政権に)厳しい姿勢だと分かった。新談話を出す以上は村山談話を引き継ぐべきだ、との思いの裏返しと受け止めた」と話した。(共同)