モスクワ=駒木明義
2015年5月7日20時30分
インタファクス通信は7日、ロシアの宇宙当局者の話として、油井亀美也宇宙飛行士ら3人を乗せて国際宇宙ステーション(ISS)に向かう予定だったソユーズ宇宙船の打ち上げが、1カ月半から2カ月延期されるとの見通しを伝えた。日本時間の5月27日午前4時46分に、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられる予定だった。
先月、ISSに向けて打ち上げられたロシアの無人補給船プログレスが制御不能となる事故が起きた。プログレスとソユーズ宇宙船の打ち上げに使われるロケットには共通の機構が使われているため、事故の原因究明を進め、プログレスの打ち上げを一度成功させてからソユーズを打ち上げる方針という。一方タス通信は延期の有無について、13日に開かれる事故調査委員会が見解を示した後に決定されると伝えた。
油井飛行士は7日、モスクワ郊外の「星の町」にある宇宙飛行士訓練センターで、打ち上げ前の最終試験に臨んだ。初フライトとなる油井飛行士は、「今日が最後の試験。うまくいくと思う。2人と共にしっかりやりたい」と話した。
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