佐世保市立図書館4連休、市民「困った」 九州10市で唯一 [長崎県]
佐世保市立図書館が3日から6日まで休館中だ。九州の人口20万人以上の10市で、大型連休中に図書館の休みが続くのは佐世保市だけ。仕事などで平日は利用できない人向けに休館日をずらして祝日に開ける公立図書館が多い中、同館の大型連休に利用者から「困った」との声も出ている。
公立図書館の休館日は各地方自治体が条例で定めている。同館は月曜と国民の祝日が休み。月曜と祝日が重なれば次の平日も休み。このため今年は5月に加え9月にも4連休がある。
10市で、大型連休中の祝日に図書館が休むのは佐世保市と、5日が休みの長崎市だけ。他の市は、祝日は市民サービスを優先して開け、祝日と重なった休館日を次の平日に振り替えるところがほとんど。久留米市は振り替え休館もない。
佐世保市内の自営業男性(57)は「行きたいときに休館ばかりで市民のことを考えているのか疑問。連休中に休まれては、サラリーマンなら利用できない」と話す。男性は年中無休の佐賀県の武雄市図書館に足を延ばしているという。
休館問題は2009年に市議会で取り上げられ、市側は「祝日開館には、予算や職員の勤務体制の問題などがあるが、できる範囲で実施したい」と答えたが、その後も祝日休館は変わっていない。
外部委員でつくる市図書館協議会が今後の運営のあり方について昨年3月、図書館に出した答申書には、「開館日数の増加や開館時間の延長など目先のことより、本来図書館として推進すべき課題の検討を」と記され、祝日開館の優先度は低い。同館の川嶋健司館長は「館は祝日に開館できる体制にはなっていない。今後も考えていくべき課題とは捉えている」と話した。
=2015/05/05付 西日本新聞朝刊=