Hatena::ブログ(Diary)

@naitoh ダイアリー

2011-12-22

知ってました?RedmineのインストールにRailsのGemは不要です。

Redmine Advent Calendar jp 2011 22日目の記事になります。よろしくお願いします。

RubyForgeで配布されているRedmineはvender/rails 配下に最適なバージョンのRailsが同梱して配布されているので個別にRailsインストールする必要はありません。

Installing Redmine にある

Official releases include the appropriate Rails version in their vendor directory so you only need to make sure that you have the right Ruby/RubyGems/Rake/Rack stack installed.

[意訳]
正式リリースされたものは、vender ディレクトリ配下に適切なバージョンのRailsを同梱しています。あなたはちょうどRuby/RubyGems/Rake/Rackを順にインストールするだけでいいです。

と、最初にちゃんと書いてあります。ただ、英語なのであまり気づかれていません。

よく、RedmineRuby on Rails 2.x系なの?Ruby 1.9.x 未対応なの?など、インストール時に困っている人のつぶやきが散見されますが、実はRailsのバージョンが古めなのはユーザー環境に影響しないんですよね。
(プラグイン開発者には影響してしまいますが…。)

なのでインストール環境にすでにRails環境(古いRedmineなど)が構築ずみの場合でもRailsのバージョン違いは気にする必要はありません。一番安心できる RubyGems 1.3.7 を使用すれば Redmine 1.0.5〜1.3.0 を同じ環境に共存も可能です。(1.0.4 以前で i18n 0.4.2 の gem の問題があるので、そこで共存の壁があります。ちなみに 1.3.0 ではもはや i18n 0.4.2 の gem は不要なはずです。(ドキュメントに反映されていないようですが))

あ、リポジトリから直接checkoutした場合は、Railsは含まれないのでこの話は関係無いですよ!

ちなみに RedmineRuby 1.9.x 未対応なのは残念ながらユーザー環境に影響しますが、次の Redmine 1.4 でいよいよ Ruby 1.9 対応するみたいなので期待しています。

(補足) Redmine 1.4以降ではBundler対応により複数のRailsgem共存が可能になっためRailsの同梱配布は無くなりました。

2011-12-07

Redmine 1.2.2 変更点一覧とチケット変更点の確認方法

Redmine Advent Calendar jp 2011 の7日目になります。よろしくお願いします。

前回のRedmine 1.2.1 変更点一覧に続いて、一ヶ月程前ですがRedmine 1.2.2が出たので変更点をまとめてみました。
※もうすぐ Redmine 1.3.0 が出ますが、一応現時点の最新版になります。:)

■Code cleanup/refactoring
Defect

Patch

■Custom fields
Defect

■Email receiving
Defect

■Issues
Defect

■Issues workflow
Defect

PDF export
Defect

SCM
Defect

■Search engine
Defect

■Translations
Defect

Patch

Wiki
Defect

以上、細かい障害修正がメインのリリースでした。
親チケットを削除するとその子供や孫も削除されるんですね。チケットの削除はあまりしないので気づきませんでした。

と、これだけだとあれなので、

☆「Redmine のチケット変更点の確認方法」を説明したいと思います。

  1. チケットのタイトルを読む。
    Featureの場合は大抵問題無いのですがDefectの場合は適切な表現になっていない場合が多いのでこれだけでは無理な事が多いです。
  2. 本文を読む。
    これもFeatureの場合は大抵問題無いのですがDefectの場合は何を言ってるのかよくわからない場合が多いです。
    また、ネイティブでない人もチケットを発行するので適切な表現になっていない場合もあります。
  3. 本文に画像があるとわかりやすいので参考にしましょう。
  4. 本文を読んで何を言ってるかわからない場合は、チケットにリンクされているリビジョンのコミットメッセージを読む。
    これで大分わかります。むしろコミットメッセージが変更内容の結論に近いのでそれを参考にするのも非常によいです。
  5. コミットメッセージをみてもよくわからない場合は、登録されたチェンジセットのソースを読む。
    一行パッチとかならわかりやすいです。
  6. それでもわからない場合は、登録されたチェンジセットのテストコードを読む。
    これも結構重要です。Redmineの開発では常に変更内容に対応するテストコードがコミットされています。これを見ると何を意図した変更なのか把握しやすくなります。
  7. どうしてもわからない場合や、解釈が正しいか不安な場合は実機で確認・再現させてみる。UIは英語がおすすめ)
    自分はまだまだ英語に不安があるので結構これをします。確認環境がある人向けですね。

補足として、英語<->日本語の対比表現は、UIを切り替えて確認するとか config/locales/en.yml と config/locales/ja.yml を見比べてみるとわかりますね。
実機環境がある場合はUI切り替える方が早いですけどね。※和訳する場合は表現は日本語UIに合わせましょう。

以上、変更点確認方法書いて見ましたが、逆にRedmineを使った開発で変更点を他の人に把握してもらうためには上記の内容(最後の実機確認は除く)を意識すると意図が伝わり易くなると思います。

次は @yohshiy さんです。よろしくお願いします。

2011-07-14 Redmine 1.2.1 変更点一覧

Redmine 1.2.1 変更点一覧

前回のRedmine 1.2.0 変更点一覧に続いて、Redmne 1.2.1が出たので変更点をまとめてみました。
Redmine 1.2.0の新機能(プライベートチケット)・大きな修正点(PDF, SCM)を中心にバグフィックスがメインですね。なにげに JRuby関係の修正も多いです。

■Administration
Defect

■Code Cleanup
Patch

■Email receiving
Defect

■Issues
Defect

■Issues permissions
Defect

■PDF Export
Defect

■REST API
Defect

■SCM
Defect

■Search engine
Defect

■Translations
Defect

■UI
Defect

■Wiki
Defect

2011-07-07 Redmine 1.2.0 変更点一覧

Redmine 1.2.0 変更点一覧


先日、Redmine から fork した ChiliProject 2.0.0 が出ましたね。

実は一か月程前に出た Redmine 1.2.0 もかなりの改良点があると思うのですが詳細な変更内容の日本語の説明記事が見当たらないのでRedmine 1.2.0 のチェンジログとロードマップから備忘録も兼ねて訳してみました。(タイトルの直訳だと変更内容が適切ではない場合があるので、ある程度チケットの中身を元に記載しています。)

Accounts
Feature

Administration
Feature

Defect

Attachments
Feature

Code Cleanup
Defect

Custom fields
Feature

Database
Feature

  • #7411 Option to cipher LDAP ans SCM passwords stored in the database
    データベース内に格納されているLDAP及びSCMのパスワードを configuration.yml の database_cipher_key で暗号化可能になりました。(キーを無くしたり、変えたりしたら暗号化されたデータは読めなくなりますよ。)

Email notifications
Feature

Email receiving
Feature

Gantt
Defect

Gems support
Feature

Defect

Groups
Defect

I18n
Feature

Defect

Issues
Feature

Defect

Issues permissions
Feature

  • #7412 Add an issue visibility level to each role
    管理のロールに、"表示できるチケット"(すべてのチケット/プライベートチケット以外/作成者か担当者であるチケット)オプションの追加。
  • #7414 Private issues
    プライベートチケット(プライベートフラグを持ったチケット)の追加。

PDF Export
Defect

  • #61 Broken character encoding in pdf export
    PDF出力が、日本語、中国語、韓国語及び、欧米圏の各種言語で文字化けが発生していたのを修正。文字コードがUTF-8なものは組み込みフォントになります。(RFPDFライブラリのバージョンアップで対応、日中韓タイ言語以外はTCPDFクラスに変更)

Patch

Permissions
Feature

REST API
Defect

Rails support
Feature

Defect

Roadmap
Feature

Ruby interpreter support
Feature

Defect

SCM
Feature

Defect

Search engine
Defect

Text formatting
Feature

Defect

Time tracking
Feature

Defect

Translations
Defect

Patch

UI
Feature

Defect

Patch

Wiki
Defect

その他(カテゴリ無し)
Feature

  • #7408 Add an application configuration file
    アプリケーション設定ファイル(config/configuration.yml)を追加、それに伴いメール(SMTP)設定ファイルを config/email.yml から config/configuration.yml に変更。

Defect

以上、Redmine 1.2.0 変更点、108チケットでした。Redmine 1.1以降、forkとかごたごたがありましたが、無事1.2.0のリリースまでこぎつけた Redmine開発コミュニティに感謝。仕事で使ってるRedmine は全て1.2.0に上げて非常に快適に使えています。