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先月末の学会教学部の解説では、
「一大秘法とは妙法蓮華経の五字である」(趣意)
ということになっていたが、それもゴマカシである。
確かに曾谷入道殿許御書(創価学会版日蓮大聖人御書全集1032頁)では妙法蓮華経の五字を指して一大秘法と呼んでいるが、実はその前の部分にはこう書かれている。
大覚世尊仏眼を以つて末法を鑒知し此の逆・謗の二罪を対治せしめんが為に一大秘法を留め置きたもう、所謂法華経本門久成の釈尊・宝浄世界の多宝仏・高さ五百由旬広さ二百五十由旬の大宝塔の中に於て二仏座を並べしこと宛も日月の如く十方分身の諸仏は高さ五百由旬の宝樹の下に五由旬の師子の座を並べ敷き衆星の如く列坐したもう、四百万億那由佗の大地に三仏二会に充満したもうの儀式は華厳寂場の華蔵世界にも勝れ真言両界の千二百余尊にも超えたり一切世間の眼なり
(創価学会版日蓮大聖人御書全集1030頁)
つまり、御本尊を指して一大秘法と呼んでいるのである。
単に題目だけを指して一大秘法と呼んでいるわけではない。
学会教学部が主張する結論が必ずしも成立するわけではない。
このことを隠して説明している点を見ても、学会教学部の解説が欺瞞であることがわかる。
阿仏房御書(創価学会版日蓮大聖人御書全集1304頁)と先に述べた聖人御難事の内容を合わせて考えれば、日蓮大聖人の「出世の本懐」とは御本尊であると考えるのが妥当である。
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