【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の当局者は4日、南北共同宣言(6・15共同宣言)15周年を記念した南北共同行事開催に向け民間団体が申請した北朝鮮側との接触を承認したと明らかにした。
民間団体の代表ら8人が5~6日に中国・瀋陽で北朝鮮側関係者と行事開催をめぐり協議する予定。同宣言共同行事に関する接触が許可されたのは5年ぶり。
韓国政府が今回、北朝鮮側との接触を許可したことで、7年ぶりに行事開催が実現する可能性が高まったとの見方もある。統一部の関係者は「民族同質性の回復と南北関係発展の可能性を踏まえ申請を受理した」と説明した。
統一部は先ごろ、光復(日本による植民地支配からの解放)70周年に合わせ、地方自治体や民間団体による南北交流を幅広く許可し、文化、歴史、スポーツ分野での当局間の共同行事を推進する方針を発表している。
韓国政府は2010年に海軍哨戒艦「天安」沈没事件を受け、対北朝鮮制裁措置を実施して以来、南北共同行事の開催を認めてこなかった。昨年も北朝鮮側が南北共同宣言記念行事と旅客船セウォル号沈没事故の追悼行事の共同開催を提案したが、韓国政府が不許可としたため実現しなかった。