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 九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働を巡り、運転を禁じる仮処分の申し立てを却下した鹿児島地裁の決定を不服として、申立人の鹿児島など3県の住民12人が6日、福岡高裁宮崎支部に即時抗告した。

 鹿児島地裁は4月22日の決定で、再稼働の前提となる新規制基準、原子力規制委員会の審査のいずれも「不合理な点は認められない」と判断。川内原発の耐震安全性に問題はないと認定した。

 住民側は即時抗告の申立書で「福島第一原発事故とその被害を直視せず、行政追随の旧態依然とした判断」と地裁決定を批判し、改めて運転差し止めを求めた。