北朝鮮の朝鮮中央通信は3日、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が新たに建設された国家宇宙開発局の「衛星管制総合指揮所」を視察したと報じた。事実上のミサイル発射実験の管制施設とみられる。金第1書記は同施設で「主体朝鮮の衛星は今後も党中央が決心する時間と場所から、相次いで宇宙に飛んでいくだろう」と述べた。これを受け、北朝鮮が遠からず大陸間弾道ミサイル(ICBM)などの発射試験を行う可能性が取りざたされている。
同通信によると、衛星管制総合指揮所は延べ面積約1万3770平方メートルで、基本棟と補助棟、測定所などで構成されている。場所は伝えられていないが、平壌近郊にあると推定される。
専門家らは、北朝鮮が朝鮮労働党創建70周年(10月)を迎える今年、内部の権力を安定させ対外的に軍事力を誇示するため、長距離ロケット(ミサイル)を発射する可能性があるとみている。北朝鮮は2012年12月、事実上の長距離弾道ミサイルである衛星運搬ロケット「銀河3号」を発射した。