日本車が韓国市場で快走、原油安・円安が追い風

 トヨタが昨年11月に発売した「オール新型カムリ」の価格は3390万-4330万ウォン(約376万-480万円)で2年前と同じだ。トヨタ関係者は「既存モデルよりも車体が大きくなり、最先端の震動・騒音低減技術の採用、同クラスで最多となる10個のエアバッグ搭載などを考えれば、値下げしたに等しい」と説明した。

 韓国日産も昨年末に発売したディーゼルSUV「キャシュカイ」(日本名・デュアリス)の価格を3200万-3900万ウォン(約355万-433万円)に設定した。競合モデルの独フォルクスワーゲン「ティグアン」よりも600万-900万ウォン安い。日産はまた、2015年型の「アルティマ2.5モデル」を発売し、価格を3350万ウォン(約372万円)に据え置いた。韓国日産関係者は「ユーティリティーを200万-300万ウォン相当追加したが、価格には反映しなかった」と説明した。

■新車で攻勢

 日本メーカーは韓国市場に対する攻勢を強化するため、昨年末からトヨタがカムリ、日産がインフィニティQ50、キャシュカイ、ホンダがアコード、新型CR-Vの新モデルを相次いで発売した。日本車は特にハイブリッド市場を狙っている。

 トヨタは今月初め、ハイブリッド車「プリウスV」を発売し、価格を14年モデルよりも100万ウォン高い3880万ウォン(約430万円)に設定した。トヨタ関係者は「ハイブリッド車の元祖というプライドを懸け、韓国のハイブリッド車市場を本格的に拡大する戦略だ」と説明した。このほか、年内に「レクサスES」のマイナーチェンジモデルを発売する計画だ。ホンダコリアも大型セダン「レジェンド」のハイブリッド仕様車を年内に発売する予定だ。

 最近韓国日産から分離し、独立した経営体制を取ったインフィニティは、韓国市場に適した大型ディーゼルセダン「Q70」、SUVの「QX60」「QX70」で攻略に乗り出す。インフィニティ関係者は「韓国市場での販売はディーゼルとSUVが大勢を占めるので、韓国市場に特化したテーラーメード型のモデルを積極的に投入していく」と述べた。

李恵云(イ・ヘウン)記者
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