今年の夏、トルコに行き、いろんなところを回りました。インターネットで見かけたアマスラという町の海の写真が綺麗だったので、そこもえっちらおっちら訪れたのですが、黒海に夕陽が沈む様はすばらしく、丘の上から見下ろした町は可愛らしく、また、ちょっと垢抜けない、日本でいうと熱海のような風情も大変気に入りました。
日本に帰ってきてから、村上春樹さんがトルコ・ギリシア紀行のエッセイをお書きになっているのを友人から教えてもらい読んだところ、なんとアマスラに行かれているではありませんか! あんなガイドブックにも載っていないようなところに行かれているとは、なんだか村上さんに親近感が湧いてしまい、ここにしたためている次第です。ごめんなさい、特にオチはありません。アマスラを知っている方と、ちょっと思い出話をしたかったのです。
(あみこ、女性、30歳、もうすぐ無職)
アマスラ、行きましたね。名前はすっかり忘れちゃっていましたが。ずいぶんたくさん山を越えて行ったような記憶があります。僕はそのときに黒海って初めてみたんですが、ほんとに黒々としていて感心しました。ちょっと不思議な雰囲気のある海でした。トルコってなんだか独特な肌触りのあるところですよね。僕は『ノルウェイの森』がベストセラーになったごたごたのあと、なんだか疲れ果てて旅に出たんですが、トルコをまわっているうちに気持ちが少しリセットされたような感触がありました。旅行って大事かもしれない。
村上春樹拝