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あとあとまで感謝されるプロポーズ

早速ですが、年内に結婚します。
彼女とは結婚を前提に付き合っていたので、プロポーズなく結婚する流れになりました。
しかし、彼女にプロポーズして欲しいとせがまれています。

結婚が決まっている彼女に、どんなプロポーズをすればよいでしょうか? 
今更恥ずかしくて困ってます。
(なゆた、男性、23歳、会社員)

もう結婚することが決まっているのにあらためてプロポーズなんて、今さらこっ恥ずかしいですよね。気持ちはよくよくわかります。でもそれは男の論理であって、女の人には女の人の論理があります。ここはぐっと恥ずかしさを抑えて、正式にプロポーズなさると良いと思います。高級フレンチ・レストランを予約して、デザートのときに小皿に載せた婚約指輪を持ってきてもらうんです。そしてそこであなたが彼女にプロポーズする。彼女がそれを受けたら(もちろん受けますよね?)、奥からおもむろにバイオリン弾きが出てきて、テーブルのそばで「バラ色の人生」か何かを優雅に奏でます。メートル・ディが見事なバラの花束を彼女に差し出し、シャンパンを抜いてくれます。アレンジにお金はちょっとかかりますが、それだけ派手にやると、あとあとまでずいぶん感謝されると思いますよ(あとあとまでというのが大事なんです)。思い切ってやってみれば? 僕には(恥ずかしくて)とてもできませんが。

村上春樹拝