先生の本が大好きです。楽しい比喩が特にすきです。
さて、香り高い女になるにはどうすればいいでしょうか。
また、先生は、処女性についてどうお考えでしょうか。
(冴香、女性、24歳、看護師)
最初の質問についてですが、僕はこれまで「ああ、この人は香り高い人だな」と思う女性に会ったことはありません。香り高いって、具体的にどういう女性なのでしょうか? 人生経験に乏しいせいか、僕にはもうひとつよくわかりません。
次の質問についてですが、処女性についてあまり真剣に考えたことはありません。僕の場合、処女性についてよりは、冬用タイヤとか、ホウボウの唐揚げについて考える機会の方がいくぶん多いような気さえします。例が不適切かもしれませんが、まあ要するにその程度のことだということです。人はたとえばどんなときに処女性について考えるのでしょう?
ということでよろしいでしょうか? あまり役に立つ回答でもないみたいですが。
村上春樹拝