僕は小心者なのですが、悪い男に憧れます。
エミリー・ブロンテ著の小説『嵐が丘』のヒースクリフの悪い男という感じだとか、フォークナー著の小説『村』のスノープスの悪い男という感じが、小説を読んでいて、忘れられません。
悪い男が成り上がる話が好きなのかもしれません。
村上さんは、悪い男の登場する小説はお好きですか?
(抹茶モナカ、男性、40歳、公務員)
『デイヴィッド・コパフィールド』に出てくるユーライア・ヒープが僕にとっての、文芸史上「最も好きな悪役」です。この人はなにしろ圧倒的に素晴らしい。ユーライア・ヒープさんに出会うためだけにも、この長大な小説を読む価値はあります。なんといっても悪は魅力的です(善は往々にして退屈です)。
村上春樹拝