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ECMレーベルのレコード

デビュー以来、リアルタイムで作品を読んでいます。
好きな作品は『スプートニクの恋人』。
ドイツにECMというレーベルがあります。“The Most Beautiful Sound Next To Silence”というキャッチフレーズやライナーノートにヘルダーリンの詩を引用するなど、「おいおい」とつっこみを入れたくなりますが、我が家のオーディオ装置と相性がいいのでよく聴いています。このレーベルのサウンドは、作品に漂う浮遊感やセンチメンタリズムになる一歩手前で踏みとどまる点など、ムラカミ・ハルキさんの短編と似ているところがあるような気がするのですが、ムラカミ・ハルキさんはこのレーベルのサウンドはお好きですか? 
キース・ジャレットを檜舞台へ押し上げたレーベルですから、やはり、お嫌いでしょうか? 
(javawocki、男性、64歳)

こんにちは。いつも僕の本を読んでいただいて、ありがとうございます。考えてみたら、うちにはECMのレコードってほとんど置いてありません。どうしてかな? たぶん僕はもう少しがつんとしたサウンドが好きなんだと思います。

村上春樹拝