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ベートーヴェンの作品131を聴く

村上さん、はじめまして。定年になったあと、しばらく無職のままでいる61歳です。村上さんが少年時代をすごされた西宮の香櫨園で、私も大学の途中から数年間暮らしました。『辺境・近境』に出てくる寿司屋の近所です。
10年余り前に『さよならバードランド』を読んで以来、単行本、文庫で出ている村上さんの作品は小説、エッセイ等形式を問わず、ほとんど全部楽しませていただいております。
さて質問ですが、ベートーヴェンの作品131をよくお聴きになるとのこと(私も、よく聴きます)、カルテットの演奏以外で、この曲を弦楽合奏版で聴かれたりしますか。ちなみに、私はバーンスタインがウィーンフィルで演奏したものを時々聴きます。尤も他の指揮者では聴いたことがないのですが)。
お忙しいところ恐縮ですが、もしよろしければ以上の質問におこたえ下さい。
さいごに、村上さんがお書きになるものは、太陽系第三惑星上、大阪の片隅で、何とか生きている私にとって、誠にありがたいぬくもりのようなものです。今後も素晴らしい作品を期待しております。あと、「木野」が連作長編となっていけばとても嬉しいのですが。それから、チャンドラーの残り、二作品、のんびりと待たせていただきます。
以上、長々とすみませんでした。これからも、頑張ってください。
(jojinn、男性、61歳、無職)

作品131のバーンスタイン(弦楽合奏版)のLPはうちにもあります。ときどき聴いています。ジュリアード弦楽四重奏団のロバート・マンさんが指揮するこの曲の弦楽合奏版を、コンサートで聴いたこともあります。深く美しい曲ですね。

村上春樹拝