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「ほんとうに優しい人」から豹変してしまう

こんばんは。折り入って相談です。
自分は、よく「ほんとうにやさしい人」と言われることが多いです。彼女からも、友人からも部下からもそう言われます。実際、自分でも他人がそういう理由がわかります。つねにニコニコしてますし、身近な人間がどんなにヘマをしたとしても、運もあるだろう、環境も資本も違うだろう、能力も違うだろう、価値観も違うだろうと考え、決して怒ることはありません。
しかし、時々(半年に一回くらい、そして今実はその状態なのですが)、やさしいとは正反対の性格になります。恥ずかしい話ですが、他人を傷つける言葉で罵倒したいという気持ちに支配されます。頭をフル回転させ、相手が最も傷つく言葉を全力で捜し、それで相手が傷つくとどうしようもない恍惚を感じる状態になります。大抵は家族相手にそうなります。
そういうのが、どうしようもなくやるせないです。とても疲れます。
助言のようなことが、もしあれば、いただければうれしいです。
(こころ、男性、26歳)

僕はあなたのような性格でもありませんし、そのような「噴火」状態も経験したことがありません。でもそういうことってあるのだろうな、とうすうす理解できます。たぶん精神の補償作用のようなものなのでしょうね。一定期間に身の内に溜まった矛盾や歪みみたいなものを、どこかでわっと吐き出さなくちゃならない。そういうのって、男性的というよりはむしろ女性的な怒り方に近いかもしれません。

助言というか、これは僕のあくまで個人的な意見ですが、そういうのって、思い切ってある程度出しちゃった方がいいんじゃないでしょうか? ご家族にはお気の毒ですが、やはり適当に出しておかないと、ゆくゆくまずいことになっちゃうかもしれません。本当は普段から少しずつガス抜きをしておかれると良いと思うのですが。

村上春樹拝