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村上さんは男性の翻訳者を好む?

村上さん、こんばんは。
村上さんの小説における記憶をテーマとして博士論文を書いているものです(ついお世話になっておりますと言いたくなります)。韓国では研究者が3人いるので、学会などでいつも3人で仲よくやっています(笑)。
私は翻訳の仕事をやっていますが、仕事の選べる翻訳者(もしくは締め切りやノルマのない人生)を目指しています。

さて、質問ですが、『多崎つくる』が訳されたとき、出版社のとても偉い方に「村上さんは男性の翻訳者を好む」と言われました。実際、翻訳家としてご自身の作品の翻訳者を選ぶ基準ってありますか? 

いつかインタビューできる日がくればいいですね。それでは。
(国境の夜、女性、35歳、主婦)

僕が男性の翻訳者を好む? そんなことを言った覚えはありません。翻訳が優れたものであれば、男性でも女性でもどちらでもかまいません。当たり前のことですよね。いったいどうしてそんな話になっているのでしょうね。不思議です。

村上春樹拝