キム第１書記のロシア訪問 見送ると連絡

4月30日 21時38分

北朝鮮のキム・ジョンウン（金正恩）第１書記が、就任後、初の外国訪問として来月ロシアを訪れるのではないかと関心を集めていましたが、ロシアの大統領報道官は、キム第１書記が国内の事情でロシア訪問を見送るとの連絡があったことを明らかにしました。

これは、ロシアのペスコフ大統領報道官が３０日、国営通信などに対して明らかにしたものです。
北朝鮮のキム・ジョンウン第１書記を巡っては、来月９日にモスクワで予定されているナチス・ドイツに対する戦勝７０年の記念式典に出席するのではないかと関心を集めていましたが、ペスコフ報道官は「キム第１書記が国内の事情で出席できないと、外交ルートを通じて連絡があった」と述べました。
またペスコフ報道官は、キム第１書記とプーチン大統領との首脳会談についても「具体的な計画はない」と述べ、戦勝７０年の式典以降もキム第１書記がロシアを訪問する予定はないとしています。
キム第１書記がロシアを訪問すれば、就任後、初の外国訪問となり、プーチン大統領との首脳会談も実現するのではないかと注目されていました。
ペスコフ報道官は、キム第１書記の代わりに北朝鮮から誰が出席するか明らかにしていませんが、最高人民会議のキム・ヨンナム常任委員長がロシアを訪れるのではないかとの見方が出ています。