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ベトナム戦争終結40年で記念式典4月30日 13時14分
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ベトナム戦争の終結から40年を迎えた30日、南部のホーチミン市で記念の式典が開かれ、ベトナム政府は、戦争の勝利を歴史的な偉業とたたえる一方、南シナ海の領有権問題を巡る中国との対立を念頭に、断固として国家の主権と利益を守る姿勢を示しました。
ベトナム戦争は、冷戦のさなか、民族解放を掲げる北ベトナムとアメリカの支援を受けた南ベトナムが激しい戦闘を繰り広げたもので、40年前の30日、南ベトナムの首都だったサイゴンが陥落して終結しました。
式典は、当時の南ベトナム政府の旧大統領官邸の前で行われ、共産党や政府の代表などおよそ3000人が参加しました。
式典で、グエン・タン・ズン首相は、戦争の勝利を歴史的な偉業とたたえました。
そして、南シナ海の島々の領有権問題を巡って中国と対立していることを念頭に、「国家の主権と領土を守り、社会の安定を維持するためにも、われわれは、国防を増強させなければならない」と述べ、断固として国家の主権と利益を守る姿勢を示しました。
このあと行われたパレードでは、ベトナム軍の兵士や海上警察の部隊も行進しました。
ベトナム政府としては、中国との対立が続くなか、アメリカを撤退に追い込み、国の独立を果たした功績をアピールすることで、領土保全に対する強い決意を内外に示すねらいもあるものとみられます。
式典は、当時の南ベトナム政府の旧大統領官邸の前で行われ、共産党や政府の代表などおよそ3000人が参加しました。
式典で、グエン・タン・ズン首相は、戦争の勝利を歴史的な偉業とたたえました。
そして、南シナ海の島々の領有権問題を巡って中国と対立していることを念頭に、「国家の主権と領土を守り、社会の安定を維持するためにも、われわれは、国防を増強させなければならない」と述べ、断固として国家の主権と利益を守る姿勢を示しました。
このあと行われたパレードでは、ベトナム軍の兵士や海上警察の部隊も行進しました。
ベトナム政府としては、中国との対立が続くなか、アメリカを撤退に追い込み、国の独立を果たした功績をアピールすることで、領土保全に対する強い決意を内外に示すねらいもあるものとみられます。
急速に関係強化する両国
かつて激しい戦火を交えたベトナムとアメリカは、1995年に外交関係を樹立して以降、このところ、急速に関係を強化しています。
特に顕著なのが、海洋進出を活発化させている中国を意識した軍事面での関係強化です。
去年8月に、アメリカ軍制服組トップのデンプシー統合参謀本部議長がハノイを訪問しました。
その2か月後、アメリカ政府は、これまで続けてきた殺傷能力のある武器のベトナムへの輸出を禁止した措置を一部解除しました。
南シナ海で領有権を争う中国をけん制するため軍事力の増強を図りたいベトナムと、地域の主導権を維持したいアメリカの思惑が一致した形です。
両国は経済面でも結びつきを深めています。
鍵を握るのが、TPP=環太平洋パートナーシップ協定です。ベトナムにとってアメリカは、すでに最大の輸出相手国ですが、TPPで関税が撤廃されれば、縫製品や水産物といった主力輸出品をアメリカにいっそう売りこむチャンスです。
縫製品の輸出額は、現在のおよそ3倍、220億ドルまで拡大するという試算もあります。
年内には、ベトナムの最高指導者としては初めて、グエン・フー・チョン共産党書記長がアメリカを訪問する予定で、実現すれば歴史的な出来事になります。
両国の間には枯葉剤による健康被害や不発弾の処理など解決されていない問題も残されていますが、戦後40年を経て、ベトナムとアメリカは「敵」から「パートナー」へと新たな時代への歩みを進めています。
特に顕著なのが、海洋進出を活発化させている中国を意識した軍事面での関係強化です。
去年8月に、アメリカ軍制服組トップのデンプシー統合参謀本部議長がハノイを訪問しました。
その2か月後、アメリカ政府は、これまで続けてきた殺傷能力のある武器のベトナムへの輸出を禁止した措置を一部解除しました。
南シナ海で領有権を争う中国をけん制するため軍事力の増強を図りたいベトナムと、地域の主導権を維持したいアメリカの思惑が一致した形です。
両国は経済面でも結びつきを深めています。
鍵を握るのが、TPP=環太平洋パートナーシップ協定です。ベトナムにとってアメリカは、すでに最大の輸出相手国ですが、TPPで関税が撤廃されれば、縫製品や水産物といった主力輸出品をアメリカにいっそう売りこむチャンスです。
縫製品の輸出額は、現在のおよそ3倍、220億ドルまで拡大するという試算もあります。
年内には、ベトナムの最高指導者としては初めて、グエン・フー・チョン共産党書記長がアメリカを訪問する予定で、実現すれば歴史的な出来事になります。
両国の間には枯葉剤による健康被害や不発弾の処理など解決されていない問題も残されていますが、戦後40年を経て、ベトナムとアメリカは「敵」から「パートナー」へと新たな時代への歩みを進めています。