藤原竜也探検隊!未確認生物「ヤーガ」求め秘境で過酷ロケ
俳優の藤原竜也(32)が映画「探検隊の栄光」(山本透監督、今秋公開)に主演することが5日、分かった。落ち目となった俳優が、伝説の未確認生物(UMA)の「ヤーガ」を求めて秘境の地を探検するテレビ番組の隊長に挑戦するというもの。故・川口浩さん(享年51)や藤岡弘、(69)が出演し、人気を集めた「探検隊シリーズ」をほうふつとさせるような内容だ。
三首の大蛇のような伝説の未確認生物、その名も「ヤーガ」。果たしてこの巨獣を発見することはできるのか―。
映画は作家・荒木源氏の同名冒険小説が原作。落ち目の俳優(藤原)が役者人生を懸けて新境地開拓に挑戦、ヤーガを求めて秘境の地を探検するテレビ番組の隊長になるというストーリーだ。
隊長を中心に危険なジャングルロケに挑む番組といえば、70年代後半から80年代前半にかけてテレビ朝日系で人気を集めた「川口浩探検隊シリーズ」、その後を受け継いだ「藤岡弘、探検隊シリーズ」をほうふつとさせる。同シリーズ風に言えば、サブタイトルは「未確認生物・三首の巨獣ヤーガは実在した!」だ。
番組が面白ければ何でもありのプロデューサーをユースケ・サンタマリア(44)、大雑把なディレクターを小澤征悦(40)が演じる。4月上旬にクランクインし、撮影は南国のジャングルさながらの日本国内の秘境スポットで行われた。スタッフが崖から転落するシーンや、地中に広がる巨大風穴での長期間ロケなど、危険を伴う過酷な撮影が続いた。
主演の藤原は「UMA好きな自分にドンピシャな役。でも、記憶が飛ぶくらい過酷な撮影でした! 本当に過酷で楽しい現場でした」と振り返った。ユースケは「本当に降板しなくて良かった!」、小澤も「藤原“隊長”の燃えたぎる情熱で、過酷な現場のつらさも悩み事もすべて吹っ飛びました」と楽しんだ様子だ。
山本監督は「キャストの皆さんが、ヤケクソになりながらはじけた芝居をしまくってくれました。最高のチームワークでした。最高にくだらなくて、最高に楽しい探検隊が誕生しました」と手応え十分の様子だ。ほかに田中要次(51)、川村陽介(31)、佐野ひなこ(20)、岡安章介(35)が出演する。
◆探検隊シリーズ テレビ朝日系「水曜スペシャル」のサバイバル企画として78年から85年まで放送された。俳優の川口さんが世界中の秘境を探検し、「恐怖の人食いワニ」や「原始恐竜魚ガーギラス」、「謎の原始猿人バーゴン」などの珍獣、猛獣、未確認生物を追った。ピラニアに指をかまれるなど命がけの冒険と独特の演出が人気を集め、視聴率は20%を超えた。嘉門達夫が歌った「ゆけ!ゆけ!川口浩!」(84年)もヒットした。川口さんは87年に死去し、02年に藤岡が新隊長となって復活した。