宮内庁担当・中田絢子、島康彦
2014年2月26日22時27分
「一度登ってみたかった沼津アルプスに登ることをとてもうれしく思っています」。標高256メートル、静岡県の徳倉山頂上。気温は4度を切り、冷たい風が吹く中でも、皇太子さまはさわやかな笑顔でした。
2月13日、皇太子さまは同県沼津市付近に連なる「沼津アルプス」の3山、徳倉山、鷲頭山(392メートル)、大平山(356メートル)に登りました。そのルートの最初、徳倉山山頂での様子が記者団に公開されました。
皇太子さまは登山歴約50年の大ベテラン。日々のジョギングで鍛えた健脚の持ち主で、険しい山でもかなり速いペースで登ります。宮内庁担当記者が同行するのは至難の業。毎回、先に登り、取材場所で皇太子さまの登頂を待ち受けます。
今回、取材したのは中田絢子記者(29)。登山は初めてです。今回のために東京・神保町の登山用品店を回り、登山靴やザック、雨具などを買いそろえました。しめて8万円。装備や用具で取材に支障が出てはならないと、思い切って大枚をはたきました。もちろん自腹です。
登山当日、皇太子さまが出発する約1時間半前の午前8時半、小雨が降る中、徳倉山のふもとに記者とカメラマンが20人以上が集合。警察や静岡県庁関係者らも加わり、長い列になって出発しました。
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