ヒーローインタビュー後、ポーズを決めるDeNA・高城(左)と三浦=横浜スタジアム(撮影・斎藤浩一)【拡大】
なかば、ぶっつけ本番で迎えたこの日のマウンドだったが、三浦は「緊張していたのはブルペンまで。そこからは試合に向けて集中できた」とベテランらしいコメント。一方の中畑監督は「2軍では“軽油”で走っていただけ。1軍では“ハイオク”にしたから心配していなかった。次回? 当然先発だろ。先発じゃなきゃ、なんだっていうんだ!?」と持ち上げた。
スタンドは2試合連続の満員札止めで、今季最多の2万8960人の観衆。歓喜に沸く球場で試合後、三浦は記念のウイニングボールを大事そうに持ち帰った。この日は夫人・麻由子さんの誕生日。「ハイ、嫁さんにプレゼントです」。記録ずくめの白星は“夫婦愛”も隠し味になっていた。 (西村浩一)
4月11日以来となる単独首位に立ったDeNA・中畑監督 「実にいい勝ち方。ファンにも勝たせてもらった。単独首位? そういうこと言っていると“7連敗”があるからな。みんな、気をつけろよ!! いや、オレか…」
三浦について中日・山本昌 「素晴らしい記録。僕より8つ年下だし、まだこの先、何年も勝ち投手として頑張ってほしい。個人的にも親しいし、200勝まで突っ走ってほしい」
データBOX
DeNAが勝利し、19勝14敗で巨人を抜き単独首位に浮上。球団(前身時代を含む)で33試合目以降での単独首位は、リーグ優勝した1998年のシーズン終了時(136試合目、79勝56敗1分け)以来17年ぶり。5月以降での単独首位は2007年5月3日(16勝10敗)以来8年ぶり。貯金5は同年7月25日(42勝37敗1分け)以来、こちらも8年ぶりとなった。
(紙面から)