23年連続白星。中畑監督(左)から快投をねぎらわれ、次回先発も約束された【拡大】
球速160キロ超の時代に力強く生きる。この日の最速は138キロ。それでも、チームを勝利に導く6回7安打3失点(自責2)。ハマの番長・三浦が魅せた。
「(降板後の)七回からベンチでシビれてたよ。いい緊張感の中で投げられた。まあ、これを求めていたんだけどね」
公式戦開幕から遅れること39日目に迎えた自身の開幕。自在な緩急とスライダーを主体にした内外角への出し入れ。ボール1個分もない世界。もはや、芸術の域だ。
六回に味方の失策で勝ち越しを許し降板したが、その裏に自軍打線がミラクル再逆転。「三浦に勝ちをつけようとチームが一丸だった」。中畑監督も大興奮のドラマで、今季初先発の41歳右腕に初勝利が転がり込んだ。