モー娘。鈴木香音　ダイエット宣言　工藤遥も応援、本紙インタビュー

　ズッキがまさかのダイエット−。アイドルグループ「モーニング娘。’１５（ワンファイブ）」のメンバーで、ぽっちゃりキャラで親しまれる鈴木香音（１６）が本紙のインタビューで「デビュー当時の自分を取り戻す」と減量宣言した。理由はグループの主演舞台「ＴＲＩＡＮＧＬＥ」の出演メンバーから落選したこと。鈴木の一大決心に舞台の看板を背負う工藤遥（１５）も全面バックアップを約束した。

　昨年１０月。モー娘。初のニューヨーク公演で、鈴木は現地ファンから一番人気だった。「（理由は）体積ですかね。（体形が）アメリカンサイズなところかも」。ぽっちゃりを売りにしてからバラエティー番組でもイジられるようになり、注目度も上がった。

　しかし昨年１２月、レッスン中に左足首をねんざ。靭帯（じんたい）断裂で全治６週間と診断された。フォーメーションダンスを武器とするモー娘。のレッスンは過酷。体重がけがの一因となったと認めざるを得なかった。追い打ちをかけるように、今回の舞台「ＴＲＩＡＮＧＬＥ」の選抜メンバーから漏れた。

　「この悔しい気持ちをバネに、ファンや世間の方が一番気にしている部分を改善します。ダイエットして見返してやりたい！！」

　デビュー当時、総合プロデューサーつんく♂（４６）から「元気があり余ってこぼれている」と評されるほどだったが、体重が増えるにつれ自信がなくなってしまったという。自分を変えるために、ぽっちゃりと決別する。

　舞台は６月１８〜２８日まで、東京・池袋サンシャイン劇場で上演される。千秋楽まで約２カ月間、減量に挑戦。鈴木は「約４年半前に（グループ）加入したときの自分を取り戻します。大好きなチーズケーキも封印して、２カ月後にキレイになった自分を見てもらいたい」と目標を掲げた。

　食生活の改善と運動による減量大作戦はすでにスタート。鈴木の並々ならぬ覚悟を聞いた工藤も「精神的にサポートしたり、何かお力になれればと思いました。鈴木さんとは結構ごはんに行かせていただいているんですが、ダイエットに成功したら一緒にサラダ専門店に行きたい。そのときは私が全部おごります！！」とニンジン作戦でエールを送った。

　現在は春のライブツアーの真っ最中で、今月２７日のファイナル（日本武道館）までは徐々に変化を遂げていく鈴木の姿が見られそうだが、その後の１カ月はブログなどでも自分の姿をアップするのを控えるつもりという。ズッキのビフォーアフターに注目だ。　（江川悠）

　くらもちふさこさんの少女漫画「α−アルファ−」を原案とした「演劇女子部ミュージカル『ＴＲＩＡＮＧＬＥ』」は、平和な惑星「アルファ」の王の娘・サクラをめぐり、幼なじみのアサダと、戦の星からやってきたキリ中尉の三角関係を描く。

　工藤はアサダ役で、サクラ役を石田亜佑美（１８）、キリ中尉を鞘師里保（１６）が演じる。ステージはサクラ姫の心情を描く「α」と、アサダの気持ちで紡ぐ「β（ベータ）」の２種類があり、モー娘。からは１０人のメンバーが出演。新メンバーの１２期生４人も初舞台を踏む。

　ボーイッシュな髪形を武器に、自身２度目の男性役をゲットした工藤は「鞘師さんは男性役初挑戦ということで、どんな感じになるかワクワクしています。三角関係なんて経験したことがないので難しい役どころですが、演技が大好きなので、今後につなげていくための大事な舞台になると思います」と気を引き締めた。

　＜工藤遥（くどう・はるか）＞　１９９９（平成１１）年１０月２７日生まれ、埼玉県出身。２０１０年に研究生としてハロー！プロジェクトに加入。１１年９月、先輩の高橋愛の卒業記念ライブで、１０期生としてメンバー入りが発表された。愛称は「くどぅ−」。

　＜鈴木香音（すずき・かのん）＞　１９９８（平成１０）年８月５日生まれ、愛知県出身。２０１１年１月に９０００人が応募した９期生オーディションに合格し、グループ初の東海地方出身者となる。得意技は父親直伝の護身用ローキック。愛称は「ズッキ」。