癒やし系のルックスだが意志は強そうな吉岡里帆。本格女優の道を歩み始めたばかりだ=東京・神田神保町(撮影・今井正人)【拡大】
「もう無視できない。我慢できない。やりたい」と強い感情に突き動かされて、芝居の世界に飛び込んだ。タレ眉がキュートな新人、吉岡里帆(22)。16日に今年4本目の出演映画「明烏」(福田雄一監督)が公開される。
京都在住で映画、舞台鑑賞が趣味。高3のとき小劇場で芝居を見て「今まで体験したことのない感動を覚えた」。当初は書道家を目指して大学に進んだが、その思いを断ち切れずに芸能界へ。
「明烏」はホストクラブが舞台のコメディーで、無銭飲食をするヒロイン役。「頭で考えるのは止めて、顔の“限界値”とか声の出し方とか体と向き合って演じました」。共演の城田優(29)から「見れば見るほど面白い。スルメのような女優」と評され、「うれしいです」とはにかんだ。
「安藤サクラさんのように、見ている人が感情移入できる女優さんになりたい」。噛めば噛むほど味の出る演技で魅せる。
(紙面から)