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菖蒲 [風景]

昨日は、端午の節供でした。
我が家は、別に特別なことはしていない。
「こどもの日」なんて単純な行事ではないです。
「馬(午)の月」である5月が邪気を祓う月と考えてられた中国の風習が日本に伝えられたらしい。
だから、中国から「本来は我が国固有の習慣で日本が真似をした」と言われてもしかたない。まあ、そういう風習は日本で多くありますけど。

P1240222.JPG

日本では、伝わった最初は田植えの時期と重なった、農耕儀礼だったようです。
主役は、早乙女(さおとめ、田植えをする女性)が田植えの主役なので、早乙女を精進潔斎するための大切な日となったそうです。
いつの間にか男児の成長を祝う節供になっていった。

DSC09575.JPG

どうやって邪気のようなものを祓うのか?
邪気は、匂いや音に弱い。
匂い対策で菖蒲が出てくる。
菖蒲湯なんかも原理は同じ。
菖蒲や蓬という匂いの強いものを軒先なんかにつるしたりしていた。
京都市内で毎年見られるのは、老舗旅館「炭屋」の玄関につるされている。
菖蒲と蓬を写真のようにして邪気を寄せ付けないようにしていた。
旅館でこんな風に菖蒲と蓬を飾ったら、邪気をもった旅行客は入れないかもね。
そういうお客さんは裏口からはいらはるのかなぁ・・・。

DSC09572.JPG

京都は「武者飾り」を飾らないと思います。
あれは、武士社会の習慣。
京都は、どちらかというと公家社会をお手本にしていたからです。
どちらかというと邪気を祓う農耕的習慣を優先だと思う。
飾るとしたら「鍾馗さんの掛け軸」が標準だったと思います。
男の子の成長を害する邪気を強面の鍾馗さんに頼むわけです。
京都の古い家には必ず屋根のところに鍾馗さんの像が飾ってあります。
あれは、鍾馗さんによって邪気を家に近寄らせない為です。
あの鍾馗さんって結局、中国の道教の神さんなんです。
中国から特許料を払えと言われそうやね。
いやな世の中になったものです。

子供に鍾馗さんのTシャツを着せたらいいかもね。
そういえば昔、金太郎の腹巻きTシャツをデザインした。
あれよかったのにな。
なんかとりとめのない記事になりました。
すんませんなぁ。

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タグ:京都 風景
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