豪中銀が今年2度目の利下げ、過去最低の2.0%に
[シドニー 5日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は5日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを25ベーシスポイント(bp)引き下げ、過去最低の2.0%とすることを決定した。
豪ドルの下押し圧力を維持しつつ、景気てこ入れをはかることが目的。利下げは今年に入ってから2度目となる。
ロイターがアナリスト27人を対象とした調査では、20人が引き下げを予想していた。
豪ドルは利下げ発表を受けていったん下落したものの、緩和サイクルが終了したのではないかとの思惑からすぐに上昇に転じた。市場では政策金利が2%を割り込むとの見方は後退している。
実際に、声明は景気の一部改善に言及する一方、一段の措置が必要になる可能性があるとの文言が削られた。
RBCキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、スーリン・オン氏は「声明の内容はバランスが取れており、やや前向きになった」と指摘。「豪中銀は現在の金利水準にかなり満足しているのではないか。キャッシュレートが2%を下回る可能性はあるが、追加利下げのハードルは高い」と述べた。
*内容を追加しました。
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