トップページBusinessニュースADB総裁 加盟国に増資検討の考え
ニュース詳細

ADB総裁 加盟国に増資検討の考え
5月5日 23時38分

ADB総裁 加盟国に増資検討の考え
k10010070821_201505060058_201505060059.mp4
ADB=アジア開発銀行の中尾武彦総裁は記者会見で、アジアの膨大なインフラ需要に応じるため、すでに決定した融資枠の拡大にとどまらず、銀行の増資を検討する考えを明らかにしました。
今月2日からアゼルバイジャンで開かれていたアジア開発銀行の年次総会は5日閉幕し、これに合わせて中尾総裁が記者会見しました。
この中で、中尾総裁は、アジア開発銀行が融資枠を今の1.5倍に拡大することを決めた意義を強調する一方で、アジア地域の膨大なインフラ需要に対応するためには十分ではないという認識を示しました。そのうえで、中尾総裁は「われわれは加盟国の支持を得て、近い将来増資を要請するかもしれない」と述べ、融資能力を一段と高めるために、今後、銀行の資本金を増やす増資を検討する考えを明らかにしました。
アジア開発銀行の資本金は各国の出資から成り立っており、現在の比率は、日本が15.7%、アメリカが15.6%とほぼ並んでいる一方、中国は6.5%、インドは6.4%にとどまっています。
中国は以前から、国際金融機関の出資比率については新興国の声が十分反映されていないとして、経済規模に合った比率にするよう求めてきました。今後、アジア開発銀行が増資を行うことになれば、中国など新興国の出資比率をどのようにするのか議論となりそうです。

関連ニュース

このページの先頭へ