前妻切断　元ＮＨＫ集金人に懲役１０年

　東京都足立区の自宅で前妻に暴行して死亡させ、遺体を切断したとして傷害致死と死体損壊などの罪に問われた元ＮＨＫ地域スタッフ志賀耕二被告（４７）に、東京地裁（高木順子裁判長）は１０日、懲役十年（求刑懲役１３年）の判決を言い渡した。
　検察側は論告で「浮気を疑って約三時間も殴るけるの暴行を加えて死なせ、行方不明になったように装うため遺体を切断するなどした身勝手な犯行」と指摘した。
　志賀被告は、ほおなどを平手で殴ったことや遺体の切断を認めたが「頭をたたいておらず、自分の暴行が死因ではない」と、傷害致死については否認していた。
　判決によると、志賀被告は昨年５月２７日から２８日にかけ、前妻美穂さん＝当時（４０）＝の頭や顔を何度も殴るなどして死亡させ、同６月４日未明、同居の女（３５）＝懲役１年６月、執行猶予３年の判決確定＝と一緒にのこぎりなどで遺体を切断した。２人はその後、警察に自首した。志賀被告はＮＨＫの受信料を徴収していた。