気象庁は１６日、試験運用中の静止気象衛星「ひまわり８号」が撮影した画像と、画像をつなげた動画を公開した。初めての公開となる動画では、台風の目を中心に渦巻く雲の変化や、鹿児島県の桜島の噴煙などが詳しく確認できる。

　ひまわり８号は昨年１０月に打ち上げられ、気象衛星として世界で初めてカラー画像の撮影が可能になった。撮影間隔も１０分と、ひまわり７号の３倍の速さで、台風周辺など狭い範囲なら２分半ごとに撮影でき、予報精度の向上が期待されている。カラー化により、雲と区別がつきにくかった黄砂も鮮明になった。

　画像と動画は同庁ホームページでも閲覧できる。８号の本格運用は７月ごろを予定。【狩野智彦】