桑山敏成
2015年5月4日19時46分
15歳未満の子どもの数は1617万人(4月1日現在)で、前年より16万人減り、過去最低を記録したことが、総務省のまとめで分かった。34年連続で減少した。全人口に占める子どもの割合は12・7%で、41年連続で低下した。
5日の「こどもの日」に合わせ、国勢調査を元に出生数などの資料を使い推計した。男女別では男子が828万人、女子が788万人で、男子が40万人多い。年齢別に見ると、0~2歳309万人▽3~5歳315万人▽6~8歳321万人▽9~11歳325万人▽12~14歳347万人と、年齢が低いほど数が少ない。
子どもの人口の割合は、65歳以上人口の割合(26・4%)の半分以下になった。統計を取り始めた1950年の35・4%から下がり続け、第2次ベビーブームの71~74年にわずかに上昇に転じたが、75年から連続して低下している。
都道府県別(昨年10月1日現在)では、前年に比べて子どもが増えたのは東京都のみだった。人口に占める子どもの割合は沖縄県が最も高く17・5%。次いで滋賀県14・6%、佐賀県14・2%。低いのは秋田県10・8%、東京都11・3%、北海道11・5%だった。沖縄は子育て世代の女性の割合が高く、秋田は65歳以上人口の割合の高さなどが影響しているという。
同省によると、子どもの割合は、少子化が進んでいるといわれるイタリアで13・9%、ドイツで13・1%で、日本は人口4千万人以上の30カ国中、最低だった。(桑山敏成)
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