Updated: Tokyo  2015/05/06 00:19  |  New York  2015/05/05 11:19  |  London  2015/05/05 16:19
 

ジャンク債が新たな逃避資産に-日独など国債マイナス利回りで

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  (ブルームバーグ):債券市場で新たな逃避先になっているのは事もあろうに、ジャンク(投資不適格級)債市場だ。

ドイツや日本、スロバキアなどの国債がマイナス利回りとなる中、従来は最もリスクが高い固定利付資産だった投資不適格級債に投資する上場投資信託(ETF)に資金が流入している。

そのペースは驚異的だ。今年に入りこれまで世界でジャンク債ETFに流入した資金は約90億ドル(約1兆800億円)に上る。同ETF市場の規模は444億ドル。

国債利回りがマイナスとなる現状では、最も保守的な会社であるスイス保険最大手のチューリッヒ・インシュアランス・グループやイタリア最大手のゼネラリ保険でさえ、投資適格級を下回る債券に初めて投資することを計画している。著名債券投資家のジェフリー・ガンドラック氏は、ドイツ国債から利益を得る方法は逆張りしかないため、ジャンク債に投資する方が良いとの見方を示している。

先週のユーロ圏ソブリン債相場の突然の下落が高利回り資産に投資するさらなる根拠となっているものの、投資家は一段と大きな損失にさらされているとの懸念は根強い。欧州中央銀行(ECB)の債券購入を受けて国債利回りは過去最低付近にとどまっているため、多くの債券投資家には他の選択肢がほとんどない。

ECMアセット・マネジメントの資金運用担当者、イェンス・バンブラバント氏は「投資家は中銀によって一層大きいリスクを負うことを余儀なくされている。ゼロまたはマイナス利回りという新たな状況に合わせて投資パラメーターを調整しようとしている」と指摘した。

原題:In Land of Negative Yields, Junk Bonds Are The New Haven Assets(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ロンドン Anchalee Worrachate aworrachate@bloomberg.net;ロンドン Sally Bakewell sbakewell1@bloomberg.net;マドリード Katie Linsell klinsell@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先: Michael Tsang mtsang1@bloomberg.net; Paul Dobson pdobson2@bloomberg.net Dave Liedtka

更新日時: 2015/05/05 12:19 JST

 
 
 
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