グロース氏:35年に及ぶ強気相場は終えん、異例緩和の酸素切れ
2015/05/04 23:37 JST
(ブルームバーグ):債券投資家のビル・グロース氏は、株式・債券市場における強気相場の「スーパーサイクル」は終わりに近づきつつあると指摘した。金融危機以降にスーパーサイクルを維持してきた非伝統的な金融政策が限界に近づきつつあるためだと説明している。
ジャナス・キャピタル ・グループのグロース氏は同社の投資見通しで、世界の中央銀行が実施してきた債務を増やすことで債務危機を解決しようという試みは、もうあまり長くは続かず、35年間続いた上昇基調は終わりを迎えることになると記した。その上で、投資家らは価格上昇に焦点を合わせるのをやめ、自身が推奨するドイツ国債のショートといった「ややレバレッジを効かせた上での利益」を目指すべきだと指摘した。
グロース氏はさらに、「信用をベースとした酸素は切れつつある」とし、「私はただ終わりを実感しているだけだ。長く続いた強気相場が意気消沈して終わる感じだ。激しい音を立てて終わるのではない」と解説した。
原題:Gross Calls Bull Market End Again as Credit ‘Oxygen’ Running Out(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Mary Childs mchilds5@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Christian Baumgaertel cbaumgaertel@bloomberg.net Josh Friedman, Sree Vidya Bhaktavatsalam
更新日時: 2015/05/04 23:37 JSTニュース一覧
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