神庭亮介
2015年5月5日20時53分
デジタル配信に定額制のストリーミングサービス……。激変する音楽環境にあわせ、流行を追いかける音楽チャートの側も変容を迫られている。米ビルボードは、CD販売だけでなく、ラジオや動画サイトの再生回数なども含めた複合チャートを提供している。米ニューヨークの本社で、チャートディレクターのシルビオ・ピエトロルオンゴさんに話を聞いた。
■時代に合わせ指標を見直し
――複合チャートとしてのビルボードの進化の歴史について教えてください。
ビルボードは歴史的に、人々がどのように音楽を聴くかに応じて対応を変えてきました。ジュークボックスやラジオでのエアプレーなどに始まり、LPや8トラックのテープ、カセット、CD、携帯電話の着うたなどなど。もちろん、デジタルダウンロードも調査しています。デジタル時代に入り、チャートも非常に大きく急速に進化していますね。
一方、CDなどパッケージの売り上げは落ちています。ソーシャルメディアやストリーミングサービスなどの広がりによって、音楽の聴かれ方自体が変化しているなかで、そうした動向を先取りできるように努めています。
――現在の米国のHot100チャートを構成する指標にはどのようなものがありますか。
CDやデジタルDLの売り上げ、ラジオのエアプレー、定額聴き放題のスポティファイやユーチューブでの再生回数などですね。
――そのなかで最も重視しているものは何でしょうか。
絶えず変わっていますが、現在はほぼ同じぐらいだと考えてください。とはいえ、上位100曲がどういう出自を持っているかは、それぞれ異なります。パッケージの売り上げが90%でエアプレーが10%だとか、曲によって割合が違ってきますからね。もちろん、売り上げは歴史的に一番重要ではありますが、ストリーミングが増えればその分だけ落ちていくのは仕方がないことです。私たちは、時代に即して常に指標を見直しています。
■ファンの動向、確認の方法は
――ツイッターやフェイスブックでの反響も反映されているのでしょうか。
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