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ボンバーラーメン

警告!この小説は型破りコメディです。コメディを読み慣れてない方は表現に対し嫌悪感を抱く可能性があります。
公園の時計は正午を示した。ついに待ち合わせの時間になったのだ。
二か月前、偶然チャットで知り合って意気投合した女性と今日初めて会う事になっている。
俺は期待を隠せずに、ちらちらと時計を見ていると、遠くの方から鮮やかな服を着た、いわゆる《いまどきの女子》といった感じの人が近付いて来ることに気付いた。

…かわいい……。

距離が縮まり、顔や姿がはっきりしてくるにつれ、俺の顔がにやけてくる。
―いかん。自分が変態に見える。
なんとか顔を戻す頃には、彼女は気軽に声をかけられる位置に入って来ていた。

とりあえず何か言わなければ…


「あの…」

「ボンズール」
――!?
にこやかにそう言って来た彼女に俺は面食らった。
ボンズール…ボンジュール…フランス人か!?
いやいや…どう見ても日本人…もしかしたら気軽さを強調してるのかも知れない。ならば俺も気軽に答えないと失礼なのかも…よし…



「ボンジュール」

「うわっ…何アンタ…きもっ…」
――…どういうことやねん…


「ふあ〜あ」
―いきなりあくびかよ。あくびちゃんかよ。


「ふああああ〜…ぶぇっくしょいっ!!!クソー」
―くしゃみすげぇな!オヤジかって!


「何見てんだよ」
―ひぃっ…ていうか…じゃあ見せんなよ!


「腹減った」
―初対面のくせに何言い出すんだ、コイツは…


早くも《会わなければ良かった》という気持ちで俺はいっぱいになった。
我ながらすごい人とチャットをしていたものだ。
てか



気付けよ…俺…




「ね〜なんか食べさせてよ〜」
―うわっ、ずうずうしい…


「そこになんかあったじゃん…ボンバーラーメン」
―ボンバーってなんだよ…聞いたことねぇよ…


「食べさせてよ〜ボンバー」
―俺はボンバーじゃねぇ…


「ボンバボンバ」
―どこの民族だよ…


「ボンバ?」
―聞くな。


「いいから喰わせろ!!」
―ひぃっ…


「わかりました、行きましょう…」


…いつの間にか敬語になった俺を尻目に、彼女は勝手に歩きだした。俺は嫌々ながらもついて行くと、公園を出てすぐの所にあったラーメン屋らしき店に辿り着いた。
看板には、顔が犬で体がマッチョのキャラが出迎えて……






…怪しい………


しかしここで彼女に《怪しいんだけど》と言える立場ではないことに気付いていたので、彼女の指示通り黙って店内に入った。
割と綺麗だが狭い店内には、俺たち2人以外の客は誰もいなかった。やがて意外と普通そうな店主が、どこからともなく現れた。

店主
「いらっさい」

「ボンズール」
―またかよ。店主困るぞ…

店主
「ボンズール」
―返したってばよ!!


「ボンバーラーメンひとつ」
―うわぁさっそく頼んでる…

店主
「申し訳ありませんが当店はボンバーラーメンを取り扱っておりません」
―ここの店名ボンバーラーメンじゃないの!?


「このやろう」
―やめろよ…つば飛ばすのやめろよ…

店主
「ひぃっ困ります」
―そりゃそうだ。


「なんかねぇのかよ!ボンバーラーメンとかよ」
―ボンバーラーメンは取り扱ってないって言っただろ!

店主
「うっうっ…つくりゃいいんでしょ!ボンバーラーメン!…ぐすっ」
―泣くなよ…


「お前何食う?」
―俺っ!?


「えーと…じゃあ炒飯にしようかな…」

「にんにくひとつ」
―違うよ!?

店主
「うっうっ…」
―まだ泣いてるよ…


「お前、スープのダシにするぞ」
―辛辣だな…

店主
「うっうっ…ひくっ…かしこまりました…ぐすっ…」
―あ〜なんて言えばいいやら……。


「あ…しまった…今日彼氏と約束あったんだ」
―はいぃ?


「悪いけど帰るね、私のボンバーラーメン食っといて、じゃあ」
―待て待て待て!帰るなよ!……帰っちゃった…

店主
「お待たせしました、ボンバーラーメンとにんにくです」
―何これ…くさっ…納豆…?

店主
「腐らした豆です」
―世間じゃそれを納豆とよぶんだぜ!

店主
「あ〜死にてぇ」
―食べる前にそんな事言うなよ……


はぁ…ほんとは今ごろ仲良くなった女の人とカップルごっことかできたのに…



…さんざんだ…畜生……



店主
「…フーフーしてあげよっか?」
いらねぇよ!!!
なんだかんだでこちらにも投下。最初に投稿した小説がコレなのもなんですが、これからの作品をある意味支える役目を果たしてくれるといいな、と思ってます。もちろんコメディ以外を中心に書いているので見掛けて暇があれば読んでやってください。ではでは〜Thank you for reading!

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