Ａ−ロッドにボーナス払わん！　ヤ軍ＧＭあらためて明言

　ボーナスはやっぱりなし？　ヤンキースのキャッシュマンＧＭは２日、前日にウィリー・メイズ（元ジャイアンツ）に並ぶ歴代４位タイの６６０号本塁打を放ったアレックス・ロドリゲス内野手（３９）に発生するボーナスに関して「チームとしてボーナスを払う権利はあっても、義務はない。これ以上異論を挟むことはない」と、支払いを拒否する姿勢を明確にした。

　Ａ−ロッドとヤ軍は２００７年に１０年契約を結んだ際、歴代本塁打記録を塗り替えるたびに６００万ドル（約７億２０００万円）のボーナスを受け取るとの要項を盛り込んだが、その後にＡ−ロッドの薬物規定違反が発覚。昨季全試合出場停止が科されたこともあって、ヤ軍側は開幕前から支払いを拒否する構えを度々見せていた。

　Ａ−ロッド側としては今後、法的措置を取ることもできるが「今は野球ができることに感謝してる。事は自然に運ぶはず」と“優等生”発言に終始。メモリアル弾の後にはチームメートたちから祝福されるなどチームの中心的存在にもなっているだけに、「金銭」より「名誉」を取る考えに傾きつつあるようだ。　（ボストン穐村賢）