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【大リーグ】

イチまさか 二塁踏み忘れ

2015年5月4日 紙面から

◇マーリンズ7−0フィリーズ

 イチローが“らしからぬ”失態を演じたのは2回、先頭打者としてハメルズから左前へ、3試合連続安打を放った直後だった。次打者エチャバリアの初球に絶好のスタートを切る。打たなければ二盗は確実と思われたが、打った球はフラフラと上がってライト前で落下。イチローは二塁からいったん一塁へ戻りかけ、右翼手が捕れないと判断すると再び二塁を踏むことなく三塁へ走ってしまった。

 このシーンを見逃さなかったフィリーズのアピールにより、イチローはアウトに。マーリンズのレドモンド監督がベンチを飛び出して抗議したが、覆水は盆に返らず。初めは驚いたような顔をしていたイチローも塁審の説明を受けると、苦笑交じりにベンチへ下がった。

 「初歩的なこと。(ヤンキースの)松井GM特別アドバイザーとジーターの野球教室、お願いしま〜す」。共同電によると、メジャー15年生は照れくさそうに笑うしかなかった。

 野球人生初の走塁ミスだったが大事には至らず、マ軍はこの試合を7−0で圧勝。最近10試合を9勝1敗で、今季初めて勝率5割とした。「落としてはいけない試合をものにしているということ。新しいチームなので、負ければ自信を失うし、勝てば自信になる。(これからも)いろんなことがある」とイチロー。

 腰の張りで15日間の故障者リスト入りしている正左翼手イエリチが今週中にも復帰する見通しだが、昨季ゴールドグラブ賞の23歳に対しイチローも気前よくポジションを明け渡したりはしないだろう。

 

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