(cache) フリーゲーム「東方SMMSNDST」が東方愛にあふれていた

良いゲームをやった…心の底からプレイし終えた後にそう思えた。

攻略には100時間以上を要した。体系的な攻略サイトがなかったため、4ページに渡るメモを作り、初見殺しに引っかかって、30時間ぐらい遠回りしたため、久々に本気にさせられたゲームだ。

フリーゲームだと100時間書けられるゲーム自体が少なく、それでいて「そもそもそれだけの大作で面白いものは攻略サイトがある」ため、まともな攻略サイトもなく、それでいて時間がかかるゲームは久しくやってなかった。

久々に僕のゲーム力・ゲームのための推理力／計算力を鍛えさせられた。

・ゲームの概要

東方プロジェクトの二次創作作品で、東方キャラが出てくるクッキークリッカーで、博麗神社でエンドレスにクッキーを焼き続けるゲームだ。

画像はこちら（東方キャラのイラストやドットは自作ではなく、素材を扱ってるサイトがあるらしい）

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確かに、クッキークリッカーであり、クッキークリッカーとしての爽快感をより一層楽しめるように「マウスではなく、ゲームパットだと押しっぱなしの状態で連打と同じ効果があり、より一層クッキーが知らぬ間に増えていくことの爽快感を感じることができる」というブラウザゲーにはなかった爽快感を楽しむ事もできる。*1

このゲームの凄さは「東方の文脈・プレイした上でをちゃんとわかって作ってるな」と感じる仕様やストーリーを組み込んでいること。

東方はキャラが多い！そして、キャラが多いからこそカップリングや多数の能力が存在し、東方を知っている人ならではのカップリングや決まり事が存在する。

東方キャラクターを使った「クッキークリッカー」であるので、もちろん東方キャラ同士の相関関係やキャラの多さを活かされている！

例えば、クッキーをより増やすためのダンジョン「地霊殿」がある。

一見、申し訳程度に作ったようにしか見えないような「RPGツクールでよく見かける平凡なダンジョンだが、そこを突き進むと幾つかの疑問点が出てくる。

「銀色の開かない宝箱」「数字だけを告げるちょうちょ」「各階のダンジョンをうろつく敵の中に見られる法則性…」

クッキークリッカーであると同時に、このゲームには謎解き要素が多く存在し、謎解きは東方を知らないと二次創作の空気感がわかってないと気づきにくいこともある。

それらの東方の設定がしっかりと周囲に理解されているからこそできる「もやもや感」と「納得できるゲーム設計」が面白い！

東方キャラとクッキークリッカーの双方を活かしたようなクッキー集めを楽しくする要素に絡んだ「実績集め」「クッキー増産のための新要素」はもちろんだけど…もっと東方を知っている人のための仕掛けを用意されてる。

ネタバレしすぎるのもよくないからいくつかヒントを出しておこう。

・そもそも、東方シリーズのキャラは原作や派生作品ではなぜ戦ってんの？

・いないキャラが何人かいるけど、奴らはなんでいないの？

・何人か話しかけても「なんでいるかよくわかんないキャラ」がいない？

・そういえば、各キャラに能力があったけど…

この辺がネタバレなしに出せるヒントであり、着眼するとより一層面白くなるヒントだ。

東方をプレイしたことがあって、ある程度個々のキャラクターの能力や設定を覚えている人ならクッキーを焼いていけば行くほど納得することが多い。

クッキークリッカーのシンプルな楽しさ、東方のキャラクターの多さを活かした東方キャラ・東方の知識を問う面白さ、そしてクッキー・東方の世界観に共通する「意外としっかりしてる部分」がどれも再現されている！

ちなみに、「クッキーに世界観なんかあったっけ？」と言う人はクッキーを増産する設備について思い出して欲しい。ゲーム性自体はシンプルなゲームだが、クッキーを増産する設備について見てみるとクッキークリッカーは案外深い。

今回はネタバレを最小限にしてるからやんわりとヒントを出すにとどまってるが、東方的な初見殺し、攻略を遠回りしていく感覚まで含めて楽しんでいただきたいから敢えて紹介としては中途半端だが、敢えてこれで紹介を終わらせてもらう！

プレイすれば、間違いなく「確かに東方でもクッキーでもあるし、その良さをわかった上で長所を伸ばしたゲームだ！」と感じること間違いないゲームなので、謎解き・地道な作業プレイにがんばって打ち込んで欲しい！！

このゲームの主人公は霧雨魔理沙ちゃんだぜ！

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ダンジョン散策の雰囲気が似てる。もっと評価されてほしい力作！

かくいう私も青二才でね