アップル(ティッカーシンボル:AAPL)は去年、ビーツを買収し、現在、ミュージック・ストリーミングのビジネスに再挑戦する準備をしています。

The Vergeの報道では、アップルがレコード会社に「スポッティファイなどがやっている無料ミュージック・ストリーミングをやめさせろ」と圧力をかけ、これが司法省の目にとまり、司法省がレコード・レーベルの経営幹部たちに事実関係の聞き取り調査を始めたようです。

スポッティファイは現在、6,000万人のユーザーを抱えていますが、このうち有料プランを使っているのは1,500万人のみで、後は無料サービスだけを使っています。アップルがレコード・レーベルに圧力をかけ、この無料サービスをやめさせることに成功すれば、アップル/ビーツのサービスがシェアを奪う可能性があります。The Vergeの取材に応えたある音楽業界関係者は「アップルは下っ端からトップのティム・クックまで、みんなやることが残忍だ」とこぼしました。

アップルは電子書籍の販売の際の談合で既に司法省と争っています(第一審はアップルが敗訴)が、まだ懲りていないというわけ。

アップルはミュージック・ストリーミングのビジネスでは、これまでのところ空振り三振ばかり。スポッティファイとかパンドラのような、ユーザーに愛されているサービスを潰してまでそこへ割り込もうとするのは、長期的に見てアップルのコーポレート・イメージにマイナスでは?

どうせ普通に戦っても勝ち目は無いのだから、いっそのことスポッティファイかパンドラを買ってしまった方がいいと思います。