記事詳細
【世界遺産登録へ】
「日本に敗れた」韓国、高まる政府批判 慰安婦「記憶遺産」で攻勢
韓国の朴槿恵政権は「明治日本の産業革命遺産」には植民地時代に強制徴用された朝鮮人労働者が働かされた施設が含まれるとして、世界文化遺産の登録反対を関係国に働き掛けてきた。だが登録される見込みとなったことで、国内から歴史問題をめぐる外交で「日本に敗れた」と政府批判が高まる見通しだ。
韓国外務省当局者は4日夜、引き続き登録阻止へ向け「努力を尽くす」と述べた。
従軍慰安婦問題の「国際化」を図る朴政権は、ユネスコに絡む文化活動も活用、慰安婦問題資料の記憶遺産登録へ向けた作業を進めてきた。今後は“対抗策”として慰安婦資料の登録実現努力も強めそうだ。
韓国は、安倍晋三首相に米議会で演説させないよう米議会に働き掛けてきたが失敗。オバマ政権が歴史問題を度外視して対日関係を強化したことも重大な外交失敗と政府が批判を浴びており、これに追い打ちをかける形になった。(共同)