AE登録の際、ワ―ホリ期に取得したSECU番号に「これは番号になっていない」といわれたのですが、、、
質問。
コンペタンス・エ・タラン滞在です。AE登録をURSSAFでしました。その際に、ワ―ホリで働いていた時期に得たSECURITE SOCIALEの番号を伝えたところ、SECU番号になっていない、といわれました。
一度得たSECU番号は不変と聞いています。このブログでもSECU番号は終身番号という記事を読んだ
記憶があります。どういう意味でしょうか?
見立て・お答え。
その通りです。SECU番号は終身番号です。独身時期に取得した番号は結婚しても変わりません。国籍も関係しません。出生にのみ関わる番号で、出生後に起きた事項、変更に影響されません。変わりようがありません(これについては後述します)。2010年からはフランス出生児は出生時点でSECU番号が与えられることになりました。
(1)「ワ―ホリで働いていた時期に得たSECURITE SOCIALEの番号」とあります。本当にSECU番号取得の手続きをしたのでしょうか。SECU加入手続きは雇用者側が行うのが原則です。雇用者はDECLARATION PREALABLE A L'EMBAUCHE(雇用する旨の事前届)を8日以内にURSSAFに対してすることになっています。この際に被用者がSECU番号を持っていない場合は、その取得手続きもしなければなりません。質問者はワ―ホリで働いていたといいます。最長で1年の滞在・労働許可ですから、2-3か月見当の雇用期間の場合は手続きを省略されてしまうこともあり得ましょう。
(2)SECU番号は、「13ケタ、補助番号2ケタ」から構成されますが、10ケタまでは自分でも出来るのです。
1 83 12 99 217 345 /18 という13ケタ、補助番号2ケタのSECU番号を例にとって見ます。但し、この番号は説明のために数字を並べただけの架空番号です。
①アタマの1は男性です。女性は2です。つまり、性別です。
②83は生年です。1983年生まれです。1950年生まれは50です。
③12は生月です。12月生ということです。1月生まれは01です。ここでは1983年12月生まれ、ということです。
④99は出生地の区分けです。フランス国外出生は99です。
⑤217は日本の国番号です。この人はフランス国外(99)、日本出生(217)ということです。
ここまでで10ケタです。ここまでは日本出生であれば自分でも並べることができましょう。父親の勤務の事情でA国で生まれた、といった場合はA国の国番号を調べないことには10ケタまで辿りつけません。
が、7ケタ目までは行けます。
⑥13ケタの最後の3ケタ、これが登録番号です。INSEE(国立統計局)が出生地と生年月から統計的に割り出す番号です。以上の13ケタがSECU番号です。最後の3ケタ数字がないということは登録されていない、SECUの番号をなしていない、ということです。
⑦別枠二ケタは補助番号です。13ケタのSECU番号をひと続きの13ケタ数字と見て97で割った余り数字と規定されています。
以上から、質問者が「SECU番号になっていない」とされた手元にある番号の不備・不足が分かると思います。
(3)SECU番号をもらうことからやり直しが必要なようです。SALARIEでは雇用者側が手続きを取ってくれない場合、居住区のCPAM(CAISSE PRIMAIRE D.ASSURANCE MALADIEに給与明細(FICHE DE PAIE)3か月分を持って申し込みに行きます。質問者の場合、アルバイト期の3か月分の給与明細(FICHE DE PAIE)があれば「遅まきながら」と申し込んでみるのも一手です。CPAMで断られたら、AUTO-ENTREPRENEURのSECU窓口RSI(REGIME SOCIAL DES INDEPENDENT)で申し込みます。SECU番号は2010年からは出生時に、それ以前は16歳から自動的に与えられていますから「番号を持っていないことはあり得ない」の固定観念があり、対応してくれない局面もありそうです。APOSTILLE付きの出生証明(戸籍謄本の法定翻訳)を持って迫ってください。フランス語がどうも苦手で!それならにフランス語に堪能な助っ人同伴で行きましょう。
2015年1月22日
滞在相談室 岡本宏嗣
コンペタンス・エ・タラン滞在です。AE登録をURSSAFでしました。その際に、ワ―ホリで働いていた時期に得たSECURITE SOCIALEの番号を伝えたところ、SECU番号になっていない、といわれました。
一度得たSECU番号は不変と聞いています。このブログでもSECU番号は終身番号という記事を読んだ
記憶があります。どういう意味でしょうか?
見立て・お答え。
その通りです。SECU番号は終身番号です。独身時期に取得した番号は結婚しても変わりません。国籍も関係しません。出生にのみ関わる番号で、出生後に起きた事項、変更に影響されません。変わりようがありません(これについては後述します)。2010年からはフランス出生児は出生時点でSECU番号が与えられることになりました。
(1)「ワ―ホリで働いていた時期に得たSECURITE SOCIALEの番号」とあります。本当にSECU番号取得の手続きをしたのでしょうか。SECU加入手続きは雇用者側が行うのが原則です。雇用者はDECLARATION PREALABLE A L'EMBAUCHE(雇用する旨の事前届)を8日以内にURSSAFに対してすることになっています。この際に被用者がSECU番号を持っていない場合は、その取得手続きもしなければなりません。質問者はワ―ホリで働いていたといいます。最長で1年の滞在・労働許可ですから、2-3か月見当の雇用期間の場合は手続きを省略されてしまうこともあり得ましょう。
(2)SECU番号は、「13ケタ、補助番号2ケタ」から構成されますが、10ケタまでは自分でも出来るのです。
1 83 12 99 217 345 /18 という13ケタ、補助番号2ケタのSECU番号を例にとって見ます。但し、この番号は説明のために数字を並べただけの架空番号です。
①アタマの1は男性です。女性は2です。つまり、性別です。
②83は生年です。1983年生まれです。1950年生まれは50です。
③12は生月です。12月生ということです。1月生まれは01です。ここでは1983年12月生まれ、ということです。
④99は出生地の区分けです。フランス国外出生は99です。
⑤217は日本の国番号です。この人はフランス国外(99)、日本出生(217)ということです。
ここまでで10ケタです。ここまでは日本出生であれば自分でも並べることができましょう。父親の勤務の事情でA国で生まれた、といった場合はA国の国番号を調べないことには10ケタまで辿りつけません。
が、7ケタ目までは行けます。
⑥13ケタの最後の3ケタ、これが登録番号です。INSEE(国立統計局)が出生地と生年月から統計的に割り出す番号です。以上の13ケタがSECU番号です。最後の3ケタ数字がないということは登録されていない、SECUの番号をなしていない、ということです。
⑦別枠二ケタは補助番号です。13ケタのSECU番号をひと続きの13ケタ数字と見て97で割った余り数字と規定されています。
以上から、質問者が「SECU番号になっていない」とされた手元にある番号の不備・不足が分かると思います。
(3)SECU番号をもらうことからやり直しが必要なようです。SALARIEでは雇用者側が手続きを取ってくれない場合、居住区のCPAM(CAISSE PRIMAIRE D.ASSURANCE MALADIEに給与明細(FICHE DE PAIE)3か月分を持って申し込みに行きます。質問者の場合、アルバイト期の3か月分の給与明細(FICHE DE PAIE)があれば「遅まきながら」と申し込んでみるのも一手です。CPAMで断られたら、AUTO-ENTREPRENEURのSECU窓口RSI(REGIME SOCIAL DES INDEPENDENT)で申し込みます。SECU番号は2010年からは出生時に、それ以前は16歳から自動的に与えられていますから「番号を持っていないことはあり得ない」の固定観念があり、対応してくれない局面もありそうです。APOSTILLE付きの出生証明(戸籍謄本の法定翻訳)を持って迫ってください。フランス語がどうも苦手で!それならにフランス語に堪能な助っ人同伴で行きましょう。
2015年1月22日
滞在相談室 岡本宏嗣