読書感想を兼ねた日記、映画、美術館鑑賞など、本好きの日常。 家族の鉄道日記もあります。古い記事もコメント歓迎♪コメントは承認制となっています。
シンデレラ
2015年05月04日 (月) | 編集 |
昨日夫と観てきました。映画館チケットがあって、GW何観ようってんでこれにした。夫がむしろこれを進んで観たがったので、観ることに。アナと雪の女王の短編もあってお得感ある映画でした。

んーマレフィセントや白雪姫
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などの今までのリメイクとは違い、ストーリー通りに物語は進むし、アニメの歌はでてこないし、今までのとはちょっと違うアプローチだったように思います。
私は変身するシーンと舞踏会のシーンがよかったなぁ。それだけでもういいかんじ(笑)あのドレス着てみたいなぁ、そしてあんなふうに踊ってみたい~って思うそんな映画でした。

最期にシンデレラが継母に切れるシーンが印象的でした「こんなに優しくしてあげたのにどうして?」って言う。これなんかひっかかった。それって同時にシンデレラが継母になりえることを意味してるのでは???と思った。
勇気と優しさの意味。この映画ではそれを表しているのだけど、この二つの持つ意味は本当に難しいと思った。継母が彼女の言葉をうけていう言葉も印象的。そう継母は誰よりも醜く意地悪であることを自覚していたのです。だからこそ心底意地悪になれる。そういった意味で二人は通じあっていたのかもしれません。

ところでエルサの魔法ってあんなに幅が広かったっけかな????
前に下がる、下を仰ぐ 山口晃展
2015年05月04日 (月) | 編集 |
4月29日 水戸芸術館で行われている山口晃さんの展覧会に行ってきました。

みとげでやっていることは知ってたんだけど、いかんせん忙しくて行けないよう~って思ってたんだけど、日曜美術館でやってていてもたってもいられず行ってしまいました。常磐線で往復4時間。まぁ眠る眠る…(笑)爆睡しました。

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久しぶりに来ました。

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デパートの個展やエルメスのに行ってたので、こういった大規模な展覧会は楽しみでした。うれしい、来れてやっぱりうれしかった。

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第三会場は撮影可だったので、撮影してみました。エルメスでの展示のときはガラスブロックごしだったので、また違った印象に。東京でみるより優しい感じがするのは気のせいでしょうか。

展示の仕方が面白くて楽しかった。座ってみるのとか、いろいろな長さの軒の下にすわってみるのとか…カタログでご自身がモデルを勤めていたのも面白い。建築家や空間デザイナーではなく、画家として空間を捉えているところが面白かった。
座って隙間を覗き込む展示(行った人はわかります(笑))では鏡ごしに後ろの紙の庇が天井の庇と平行して映りこむのが面白かった。異空間というほどでもないけど、空間が違う、スライドしているような感じがするのが面白い。
山口さんのゆるくでも真摯な視線を感じる展示ばかりでした。
紙ツイッターやってみたいなぁ。暇ないとか言ってる間にできるもんなぁ。

無残之介面白かった。なんというかいちいち面白い、楽しい。九相図は以前昔のを見たことがあり、思い出しながら観た。
この人の絵は私よりも夫が好きで、一緒に観たんだけどやっぱり楽しかったみたい。東京の図とかどこでもドアとか私よりも時間をかけて観てた。

お昼を食べて「花きゃべつ」というお店でお昼を食べて
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弘道館へ行ってみることに
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1841年に作られた水戸藩の総合大学。国内では当時最大規模で、国の歴史などを学ぶ藩校だったそう。
ここの壁は和紙を8枚重ねて作られていて、その白さは独特の奥行きと風格がありました。障子やちょっとした戸など和紙でぴんと張られていて、日の光に反射し美しい輝きを発していました。

と、午前中に見た山口さんの展示にあった庇の白を思い出しました。繋がっているなぁと思いながらあたりを散歩して帰りました。
キャリー
2015年05月03日 (日) | 編集 |
ステーブン・キングが好きなのと前作を観ていたので新作も観てみたいなと思ってDVDでみてみました。

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いじめの仕方が変わっていて、時代が変わったんだなぁと思いました。WEB動画投稿とか、いじめながらもどこかフラットな感じの子供たちは現代ならではなのでしょう。

成長期のどこかアンバランスなヒステリー感みたいなのが薄かったように思います。でも母親になって思うのは娘と母の関係と、抜け出せない地域社会とその格差。清らかな心さえ間違った方向に流れてしまう危うさはキングならではのストーリーだと久しぶりにステーィブン・キングの面白さを再確認しました。



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あの日の声を探して
2015年05月03日 (日) | 編集 |
久しぶりに日比谷シャンテで映画を観てきました。

アーティストの監督の映画ということで先にDVDで鑑賞
アーティスト(アカデミー作品賞受賞 原題"The Artist" 北米輸入盤)
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トーキーの時代に活躍した俳優が主人公。どの場面もカットもリズム感、カメラワークよく楽しんでみることができた。随所に白黒の面白さや音の発見がある。トーキーでありながら、今の時代の感覚でしかわからない表現や演出があり、面白かった。傑作ってこういう映画なんだろうなぁと思わせる映画でした。

「あの日のー」は半月前ぐらいに載っていた新聞の広告を読んで気になっていて、えいやっと観てきました。
ロシア軍とチェチェンの戦いに巻き込まれ両親を目の前で殺されてしまう9歳のハジが主人公。一緒にいた姉も殺されたと思い込んだ彼は小さな弟と逃げることにします。自分では育てきれないと感じたハジは逃げる途中にあった家の前に弟を置き、一人で歩き出してゆく。
家を出るときの不安の表情や、小さな弟を抱えてひたすら歩く9歳の姿はそれだけで戦争の悲惨さを訴えていました。

同時に路上でたばこを吸っていたというだけでしょっぴかれ、ロシア軍に入隊させられた19歳のコーリャの人生が描かれる。軍隊の中でやさしい気持ちがどんどん磨り減ってゆき、殺さなくては殺されてしまうと思い始める。弱者の側にいてはいつまでも弱者のままだと自覚し始める彼の恐怖との戦いが描かれる。それは人を死ぬまで打ちのめすことでしか形成できない自我へとむすびついてゆく。

戦争や不幸、殺しあいといった日常では考えられない出来事が実はすぐそばに、紙一重であることに気がつく。私たちは何気なくTVで戦争の悲惨さを訴える人を遠くのものとしてみてしまう。島国であるからなおさらです。でも戦地に行ったとして何ができるのだろう。どうしてこんなことが起こるのだろう。そう考えたときに行きあたるのは、それが個々別の人だからってゆうことになる。

途中、キャロルのインタビューを通して実際にあった戦争体験が語られているところも、ショッキングな出来事ばかりで実話として重く感じられました。少年の人生を軸に世界と敵と家族と男と女、それぞれ俯瞰したり、近づいたりして感じ考えられる映画でした。いい映画です。監督の静かででも強い想いが伝わってくる映画でした。

演出は去年6月に同じ映画館で見たコーエン兄弟の「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」を思い出した。
他に
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ビデオ二本
2015年04月05日 (日) | 編集 |
観たかった映画をだーっと借りでだーっと観ました。またじっくり観たい…初見覚書…かな

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思い出のマーニー。原作読んでいないんだけど、こんなお話なの??かな???「トムは真夜中の庭で」を思い出した。ストーリーともかくとして(して?)ジブリらしいディテールがあり探して楽しんだ。電車の場面、車の場面、ドールハウス、洋館、いろんな部分でいろんな作品とつながってる。それはいいことなのだろうな。この間終わってしまった山賊の娘ローニャもそんなところあったなぁ。
私が特に好きなのは夏祭りの場面で、あんなちゃんがろうそくに火を灯すところ。ろうそくだけではなく、皿とか周りにあるものも動いてる。そんなところがよかった。ストーリーには関係ない地元の子供が遊んでいるところとか、いい意味の余計なものがたくさんあって楽しかった。こういったふくらみのある動きがよかったなぁ。船の動きとか。あと、生き方を「耳をすませば」よりももっと深く語っているところがよかった。そう、うまくいかない人とてゃうまくやらなくたっていい、自分の立ち位置を変えず、でもその中でおごらずに精一杯生きようとすれば、きっとそれはどこかにつながってどこかに届いてゆくと思う。そんな感想を持った映画でした。



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デザイナーの生涯が映画に最近よくなってるなーと思ってて、気になってたので借りてみた。…めがねが気になった(笑)めがねがいいなぁ。私あんまりめがね言わないほうだけど、この映画のめがねよかった。特に最初のほうにかけてた、銀のやつ。あれすごい素敵でまたこの人にぴったりあってた。
めがねがよかった。ってだけで終わってしまうんだけど(笑)男のデザイナーで華やかな女性のドレス作るひとはなんというかこんな印象があるな…ってかんじでした。やっぱりなんというか異性は好きにならないのかなぁ。あとかんじたのは時代と国と、会話の進み方。独特だと思う。どんなにだめになっても、スタイリッシュに見えたのはやっぱり生き方に通すものがあったからなのかなぁとかも思った。よくわかってないのかなぁ。でもドレスが素敵だったのはわかったです。
新印象派展
2015年04月05日 (日) | 編集 |
先月上旬に東京都美術館で行われていた、新印象派展に行ってきました。

スーラに始まる点描絵画をまとめてみることができ、とてもよかった。こういった点描画を流れにそって観ると時代とその空気が伝わってくる。新しい色彩学に目覚め、色相を勉強しながら画家たちが自分の画風を模索しているようすが、並んだ絵画のなかから感じられました。色を構図を風景を探し、細かい点描で新しいものとして表現してゆく姿は、なにもそこまでというくらいストイックに見えました。またそれが徐々に変わり、次の時代へと流れていくようすが伝わりました。

やっぱりスーラは違っていたなぁ。そしてその時代の画家がそれぞれ自分の色相を持って、自分独自の素材にむかってすすんでいる姿がまっすぐでよかった。それはもうに道のように一心にかんじるところがあった。

絵画リストを見ると、カミーユ・ピサロ、ジョルジュ・スーラ、ポール・シニャック、マクシミリアン・リュスの絵に多く自分のつけたチェックが入ってる。工業の風景を絵にしたものに興味があったもよう(もう二ヶ月も前なので記憶がおぼろげなのです)。そして最期にマティスに流れていくんだなぁ。

色相学の本にも興味がわきました。
「色彩の同時対象の法則」ミシェル・ウジェーヌ・シュヴルール
「近代色相論:芸術および工業への応用」オグデン・ニコラス・ルード

ルイ・アイエ
<色彩球の8つの断面図>
<視覚混合のための色相図解>
とか気になった

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レゴで作ったポール・シニャック <髪を結う女>

点々打ちたくなりました(笑)
邦楽爛漫 花鳥風月
2015年04月05日 (日) | 編集 |
もう二ヶ月もまえなんですけど、2月7日に浅草公会堂に邦楽の音楽会に行ってきました。
雅楽や三味線、尺八などの曲を聴いたり、長唄「喜撰」や舞囃子「邯鄲」を見たりしました。お客さんはお年寄りが多くて、飲食禁止だったのに隣の人がサンドイッチ食べ始めたり、おしゃべりを始めたりと、かなり閉口してしまったんですが、改めて邦楽の面白さをかんじました。お師匠さんと弟子の力量の違いとか、長唄の面白さとか知りました。そしてやっぱり自分は能が好きだなぁと思ったりした。
緊迫した空気感に自分の中に正すものをみつけたりした。…そんな空気感を壊すような観客態度はいくつになっても改めて改めないといけないなと、自分を戒めることにもなった会でした。