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軍艦島など23の産業革命施設、世界遺産へ登録勧告 3年連続で国内19件目
世界遺産委では日本やインドなど21の委員国が合議し登録の可否を決める。日本が推薦した候補で過去に登録勧告が覆された例はない。だが今回は委員国の韓国が「朝鮮半島出身者を強制労働させた施設がある」と強く反対しており、審議が紛糾する恐れもある。
来年は「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」(長崎県、熊本県)の世界文化遺産登録を目指す。
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■世界遺産 歴史的建造物や貴重な遺跡、生態系などを人類共通の財産として後世に伝えるため、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が世界遺産条約に基づき選定、登録する。文化遺産、自然遺産、複合遺産の3種類があり、昨年の審査終了時点の総数は1007件。うち文化遺産が779件を占める。祭礼や伝統工芸が対象の無形文化遺産、古文書などを登録する記憶遺産とともにユネスコ3大遺産事業と呼ばれる。