MVNOの格安SIMサービスが増えるにつれ、SIMロックフリーの端末も数多く発売されるようになった。5月にはSIMロックの解除も義務付けられ選択肢が増えそうだが、今買えるSIMロックフリーの端末だけを見ても、魅力的なラインアップとなっている。
そこでオンラインストアや家電量販店、MVNOで一般的に購入できるSIMロックフリーのLTE対応スマートフォンを取り上げ、主なスペックを比較してみた。第1回は画面と本体のサイズを見ていく。
本記事で取り上げているのは現在購入が可能なSIMロックフリー端末のなかで、LTEに対応したスマートフォン20機種だ。
一部古い機種の中には在庫が少ないものもあるが、執筆時点で公式オンラインストアやAmazon、MVNO、家電量販店で購入できるものは取り上げている。auのMVNOで使える端末、タブレット、LTEに対応しない端末は除いた。
今回比較している内容は公式サイトや公式オンラインストア、MVNOのストアを参考にした本体の価格(一括時・税込価格を筆者が計算、小数点以下切り捨て)、画面サイズ(解像度)、本体サイズ、重量となる。価格については購入する場所によって異なるので注意してほしい。
それらをまとめたのが以下の通り。
価格帯 | メーカー・提供元 | 機種名 | 本体価格(税込) | 画面サイズ(画面解像度) | 本体サイズ(幅×高さ×奥行き) | 重量 |
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1万円台 | freetel | priori2 LTE | 1万9224円 | 4.5型(480×854) | 66.3×132.8×8.9ミリ | 132グラム |
2万円台 | Huawei | Ascend G620S | 2万3540円 | 5型(720×1280) | 72.1×142.9×8.5ミリ | 160グラム |
LGエレクトロニクス | G2 mini | 2万7500円 | 4.7型(540×960) | 66×129.6×9.8ミリ | 121グラム | |
京セラ | TORQUE SKT-01 | 2万7830円 | 4型(480×800) | 69×129×13.7ミリ | 169グラム | |
ASUS | ZenFone 5 | 2万8944円〜 | 5型(720×1280) | 72.8×148.2×10.34ミリ | 145グラム | |
ZTE | g02(Blade S Lite) | 2万8944円 | 5型(720×1280) | 70.7×144×7.7ミリ | 132グラム | |
3万円台 | freetel | freetel XM | 3万218円 | 5型(720×1280) | 70.4×142.3×7.8ミリ | 132グラム |
ZTE | Blade Vec 4G | 3万2184円 | 5型(720×1280) | 70.4×142.3×7.8ミリ | 132グラム | |
京セラ | S301 | 3万2184円 | 5型(540×960) | 73×144×10.8ミリ | 146グラム | |
ASUS | ZenFone 2 | 3万8664円〜 | 5.5型(1080×1920) | 77.2×152.5×3.9〜10.9ミリ | 170グラム | |
富士通 | ARROWS M01 | 3万9660円 | 4.5型(720×1280) | 67×138×10.9ミリ | 153グラム | |
4万円台 | ZTE | g03(Blade S) | 4万2984円 | 5型(720×1280) | 70.7×144×7.7ミリ | 132グラム |
5万円台 | VAIO | VAIO Phone | 5万1840円 | 5型(720×1280) | 71.3×141.5×7.95ミリ | 130グラム |
Huawei | Ascend Mate7 | 5万2799円 | 6型(1080×1920) | 81×157×7.9ミリ | 185グラム | |
シャープ | AQUOS SH-M01 | 5万7024円 | 4.5型(1080×1920) | 63×128×9.8ミリ | 120グラム | |
ソニーモバイル | Xperia J1 Compact | 5万9184円 | 4.3型(720×1280) | 65×128×9.7ミリ | 138グラム | |
8万円台 | Nexus 6 | 8万1183円 | 5.96型(1440×2560) | 82.98×159.26×10.06ミリ | 184グラム | |
9万円台 | Apple | iPhone 6 | 9万3744円〜 | 4.7型(750×1334) | 67×138.1×6.9ミリ | 129グラム |
10万円台 | Apple | iPhone 6 Plus | 10万6704円〜 | 5.5型(1080×1920) | 77.8×158.1×7.1ミリ | 172グラム |
最安はfreetelの「priori2 LTE」(1万9224円)で、この中では唯一の1万円台だ。priori2は3G版が早くから販売されていたが、そのLTE版となる。ちなみにLTEには対応しないが、NTTレゾナントが「gooのスマホ」として販売するZTE製の「g01」はわずか1万800円。480×854ピクセルとディスプレイの解像度は低いが、5型でAndroid 5.0を搭載する。
全体を見ると中心価格帯は20機種中11機種が並ぶ2〜3万円台。グローバルメーカーを中心に、モバイル好きならおなじみのブランド名が並んでいる。5万円以上になると、一般的にも知名度の高いスマートフォンがそろっており、8万円台にGoogleのNexus 6、9万円台にAppleのiPhone 6が登場。
最も高価な端末は10万円台のiPhone 6 Plusだ。これは16Gバイト版の最安の価格で、128Gバイト版の価格は税込みで13万2624円だ。
画面サイズを見ると5型が多く、画面解像度はHD(1280✕720)クラスがスタンダード。このクラスで最安はHuaweiの「Ascend G620S」。選択肢も豊富なので、次回以降、ほかのスペックもぜひチェックしてほしい。
4〜4.5型のコンパクトなスマートフォンも充実している。4型の京セラ製タフネススマホ「TORQUE」は、発売当初は高価だったが、今では2万円台で購入可能。米国国防総省の調達基準であるMIL規格に対応しているのはマニアにはたまらないが、重さはヘビー級だ。
コンパクトかつ軽量なのは、シャープの「AQUOS SH-M01」とソニーモバイルの「Xperia J1 Compact」だ。前者は4.5型で幅63ミリ、後者は4.3型で幅65ミリなので片手で操作しやすい。AQUOS SH-M01の重さ120グラムは、20機種の中では最軽量だ。
逆に大画面志向なら、6型フルHD(1080×1920)液晶を搭載する「Ascend Mate 7」がおすすめ。Nexus 6もほぼ6型で、1440×2560ピクセルという高解像度も魅力だ。ただし、幅はAscend Mate7の方が2ミリ小さい(Ascend Mate7は81ミリ、Nexus 6は83ミリ)。
安価な大画面スマホを求める人には、5月16日に発売予定のASUS製「ZenFone 2」がおすすめ。5.5型で3万円台から購入できる。Ascend Mate7とNexus 6は180グラム以上だが、ZenFone 2は170グラムでやや軽い。
大手キャリアから登場している最新スマートフォンと同じく、SIMロックフリーのスマホも全体的に大画面化が進んでいる。一方、コンパクトモデルのラインアップも存在しており、サイズでスマホを選びたい人にはうれしい状況といえそうだ。
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