サムスン電子、中国スマートフォン市場1位の座を失う
韓国サムスン電子が4四半期連続して純利益が前年同期比で大幅に下落していたことで、韓国サムスン電子が中国のスマートフォン(スマホ)市場で1位の座を失うことは既に動かぬところとなった。中国内の4G通信事業が1年余りにわたって展開して以来、スマートフォン市場の局面の一部には変化が起こっている。
100カ国以上の市場で活躍する世界トップクラスの市場調査会社であるGfkの発表した中国のスマートフォン小売情況監視報告書によると、今年3月までに中国内のスマートフォンシェアランキングでトップ3にあたるのはそれぞれ中国の華為(ファーウェイ)、米アップル、韓国のサムスン電子となった。
中国内のスマートフォン市場で長期間1位の座を占めていた韓国サムスン電子は2四半期連続して他社に追い越された。世界最大のスマートフォン市場となった中国でサムスン電子のスマートフォン製品の吸引力は大いに下降した。ここ6ヵ月間、中国市場でサムスン電子の市場シェアは下降し続け、米アップルの市場シェアも2014年11月に最高を記録して以降、下落し始めたのに対し、中国の華為は今年3月に初めて中国市場で首位を占めた。
今年第1四半期(1-3月)、中国市場向けのスマートフォン製品の販売台数は前四半期(2014年第4四半期)比で5.6%減の9900万台となり、スマートフォン製品の販売台数の伸び幅が縮小するのは既に必然的なすう勢となっている。これはスマートフォン製品の販売不振という窮地を免れようとしているサムスン電子にとって、よいニュースであるわけではない。
このような情況の下、サムスン電子は新世代の旗艦型機種S6/S6 Edgeに希望を寄せている。サムスン電子の権五鉉(クォン・オヒョン)副会長は「S6/S6 Edgeの売れ行きがよく、ベストセラーのGalaxyシリーズになる」と発表した。だが、スマートフォンの販売台数の伸び幅が縮小している情況の下、S6がサムスン電子の市場シェアを拡大するかどうかはまだ分からないとされている。
(翻訳 劉英)
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