信濃町の文学座に1期から49期の卒業生が700人近く集まりました。この春入所する人たちが50期生というわけです。
50年といえば2分の1世紀ですよ、大変な歴史です。私は5期生ですから、おおいに先輩面できました!今から50なん年か前に劇団文学座は世紀の大分裂をしました。それまでは日本の新劇三大劇団と言われていたのが、文学座、俳優座、民芸です。新時代到来と共にいわゆる小劇場運動が盛んになり、三大劇団に在籍していた役者も必然的にのれん分け的に、あるいは分裂という形で独立していくようになったのです。文学座創立メンバーのほとんどが出て、劇団「雲」ができました。杉村春子さんが本家の大黒柱ですが、弱体化した劇団を立て直す為に新人を養成しようという目的で出来たのが附属演劇研究所なのです。超難関の登竜門を突破した、第一期生はものすごいメンバー。橋爪功さん、寺田農さん、菅野忠彦さん、北村総一郎さん、岸田森さん(故)草野大悟(故)さん、きききりんさん、小川真由美さん…昨日出席した人の中には、NHKのアナウンサーだった堀尾さん、シャンソン歌手の阿川泰子さん、政治家になった横光さんという変わり種も。パーティーは黒柳徹子さん
がみえて即席「徹子の部屋」をやって下さっておお盛り上がり。次回の同窓会は10年後といわれて全員が苦笑。50年でぎりぎり誰が誰だか分かるのに…。最後は文学座の重鎮になっている、2期生の江守徹さんが「多くの才能を育てた演劇研究所を讃える」スピーチで締めて下さった。私もここで基礎を学んだお陰で長い女優人生を歩めているのです。心から感謝しています。☆写真は黒柳徹子さんと宮本信子さん☆江守徹さん