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イスラエル “差別”抗議で大規模デモ
5月4日 20時11分

中東のイスラエルで、エチオピア系の市民が警察官に暴力を振るわれた事件をきっかけに、大規模な抗議デモが行われて、警察との衝突に発展し、警察官50人以上がけがをし、市民40人以上が拘束されました。
イスラエルでは先月下旬、軍に所属するエチオピア系の若者が、路上で突然、警察官に暴力を振るわれる様子を捉えた、監視カメラの映像が明らかになり、「人種差別ではないか」と物議を醸しました。これをきっかけに、イスラエルのエチオピア系市民の間で批判が高まり、3日、最大の商業都市テルアビブで、数千人が集まって、警察の暴力や人種差別に抗議するデモが行われました。
デモは一部が暴徒化して、警察との衝突に発展し、現地のメディアによりますと、警察官50人以上がけがをし、市民40人以上が拘束されたということで、ネタニヤフ首相は事態を収拾するため、4日にもエチオピア系市民の代表らと面会することになりました。
エチオピア系のユダヤ教徒は、1980年代から90年代にかけてまとまってイスラエルに移り住みましたが、社会に溶け込むことは難しく、経済的にも厳しい状況に置かれてきました。イスラエルでは、ことし3月の総選挙の際、ネタニヤフ首相がアラブ系市民に対する差別的な発言をして批判を浴びましたが、今回の抗議デモは、ユダヤ人社会の中にも複雑な差別の問題が存在することを改めて浮き彫りにしました。

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