igaigaの徒然読書ブログ

読んだ本の感想を気ままに書く読書ブログ。時々映画鑑賞。

映画「フォーカス」を観ました。



久々に映画を見たー!

主演はウィル・スミスだし、なんとなく期待した。
多大なる期待をした。

そして映画を観ました。

いつもその後にダンナと居酒屋に行きながら映画の話をするのですが
今回の映画はものの見事に話すことがなかった(^^;)
なんっていうか・・・

まぁ詐欺師というテーマのせいか、展開が地味。
もう少し派手さがあるかなーと思ったのですが、
「もしかしてこれで終わり?」
と。
まぁ多大なる期待をしてしまった私が一番悪いのですが。

私がいつも行く映画館なので、相変わらず混んでなくのんびり見ましたが、
他のお客さんはみんな北野武監督のなんとかと七人の・・・なんだっけ?
とにかく、その映画が目当てだったらしくそっちは混んでました。

「土方歳三」 富樫倫太郎



土方歳三 富樫倫太郎

幕末の激動を駆け抜けた男の生き様を描いた歴史大作、成長編!日野の豪農の家に生まれながら、生来の負けん気の強さから周囲の手を焼かせていた土方歳三。ある日たまたま喧嘩の助太刀に入ったことで、勝五郎という少年と知り合う。これがのちの近藤勇との出会いであった。勇と話すうち、歳三はある決意を抱くー「強くなりたい。強くなって、必ず武士になってやる」。勇や沖田総司ら試衛館の仲間とともに過ごし、剣の腕を磨く毎日を送っていたが、京の治安を守る浪士組の結成を持ちかけられたことで歳三の運命は大きく動き出していく。働きを認められ「新選組」となった浪士組は、尊王攘夷派による大峰起計画の手がかりをつかみ、旅篭・池田屋に踏み込むがー!?歳三の少年時代から新選組の「鬼の副長」になるまでの成長の日々を、いきいきと色鮮やかに描き出した上巻。(BOOKデータベースより)

私は土方さんが好きである。
・・・これは何回かブログ上にも載せてます。
今までもうんざりするほど土方本は読んでいるのですが、
新しいのが出るとつい手に取ってしまいます(。・ω・。)
しかも「箱館売ります」の富樫倫太郎さん。
期待しました。
今まで読んだことのなかった土方さんの奉公時代とか、沖田との出会い、沖田との稽古。
新鮮でした。

新撰組結成あたりになると、大体知ってるので新しい話はなかったのですが、
先日浅田次郎さんの本で読んだ「輪違屋糸里」でのシーンが出てました。
作家違うと作りも違う。

土方さんの「鬼」部分を語る時に外せないのが、
「足の裏に釘打ち込んで拷問しましたよ事件」
「山南切腹させましたよ事件」
があります。

作家によってはこのシーンをいかに書くかで、土方さんの人物像を決めることになるのですが、違う人の本でも読んだことあるけど、本当は土方さんは山南さんを逃がしたかったのかな。
沖田を追っ手として差し向けたあたりとか、本当は逃がす予定だったのかなと考えてしまいます(←というか考えたいだけ)

この本の準主役といっていいくらいの沖田総司。
彼もまたどの本を読んでも「あはははは」と元気に笑っている人であります。

その点では先日読んだ浅田次郎さんの沖田総司は新鮮でよかった。
「あはははは」と笑っている中でもそんなことを考えていたのだとしたら彼もまた強い人なのでしょう。
土方さんと沖田ってこんなに仲良しだったっけ?

そういえば、前に読んだ「土方歳三 無頼控」も土方さんと沖田が仲良しだったなー。
花のある人同志組み合わせやすいのかしら。

4月に読んだ本のまとめ

2015年4月の読書メーター
読んだ本の数:21冊
読んだページ数:6864ページ
ナイス数:468ナイス

5人のジュンコ5人のジュンコ感想
最近獄中結婚したという木嶋なんちゃらさんと鳥取の事件のなんちゃらさん?(こちらは名前なんでしたっけ?)の話?実在の事件と似てる(^^;)しかししかし・・・順子さんの章は驚いたー。えぇっ!?しかもその後放置!?(爆)その後がいろいろと知りたかったのですが。安定の真梨ワールドでした。
読了日:4月1日 著者:真梨幸子


定本 百鬼夜行 陰 (文春文庫)定本 百鬼夜行 陰 (文春文庫)感想
こっちは「陽」より更に登場人物がわからーーーーん(;´Д`) ・・・だって・・・冷静に考えると20年も前に読んでた本のしかも脇役さんたち(^^;)もちろんわかる人もいますが、いるんですがー(汗)。ただこれはこれでも楽しめました。「毛倡妓」がお気に入り。
読了日:4月3日 著者:京極夏彦


女のいない男たち女のいない男たち感想
村上さんの小説って80年代のテイストが似合うなー。村上小説にケータイとか要らん!と思っちゃう。LPレコードとかカセットとかしっくりくるなーーとしみじみ。「シェエラザード」って犯罪じゃないか(笑)「木野」って結局なんだったのー?気になる。
読了日:4月4日 著者:村上春樹


キミは知らないキミは知らない感想
大崎さんもこういう話書くんだー。とりあえず民俗学のお約束ということで普通のおじさんおばさん&おばあさんが一番怪しい(爆)素の先生は「先生」時代と全く違ってた。でも優しかった。という安定の胸キュンも戴きました。面白かったけど誰が本当の味方なのか混乱しました。
読了日:4月6日 著者:大崎梢


蟻の菜園 ―アントガーデン― (『このミス』大賞シリーズ)蟻の菜園 ―アントガーデン― (『このミス』大賞シリーズ)感想
最初の出だしからして「また木嶋なんちゃら系の話?」と思ったら全く違ってた。可哀想だと思う気持ちとだからと言ってこれはなに!?と思う気持ち。そして10あるうちの9を書く由美。由美の章がやはりとんとん拍子に上手く進み過ぎたんじゃないかという感じは否めません。
読了日:4月7日 著者:柚月裕子


重力ピエロ (新潮文庫)重力ピエロ (新潮文庫)感想
再読ー。伊坂さんの代表作ともいえる初期の作品ですが読んでて痛々しさを感じた。春にしろ泉水にしろ痛々しい。こんなに切り口鋭かったっけ?と最近の伊坂作品に慣れているとどうしても思う。黒澤さんが登場することだけが救い。そして何気に素人さんにもひそかに泥棒と見抜かれているのでは?(笑)
読了日:4月9日 著者:伊坂幸太郎


森に願いを森に願いを感想
女は女でロクでもなく、男は男でしみったれ。そんな人たちが森に行ってそして何かを掴む・・・んだろうなー。ハートフルなお話。ハートフルなんだけど、この森に行く男女があまりにも挫折しすぎて、ちょうどいい塩梅になったような・・・今回はグロなしでした。
読了日:4月10日 著者:乾ルカ


時の密室 (講談社文庫)時の密室 (講談社文庫)感想
再読ー。内容的にすっかり忘れてましたのでまた楽しめました(^^;)森江さんとともかのテンポよい会話がよい(キャラ萌えしてるもので)。トリックは結構難しいと思う。きっとまた何年かしたら読み返したくなりそうです。
読了日:4月12日 著者:芦辺拓


アリス殺し (創元クライム・クラブ)アリス殺し (創元クライム・クラブ)感想
そういえば私は「不思議の国のアリス」という話を読んだことがなかったー(;´Д`)最初のシーンが殆ど理解不能だったのが辛い。第一アリスの登場人物が全く分からないんだもん。仕掛けがなるほどねーということと、スプラッタなシーンがスプラッタだったのでそこは気持ち悪いのと面白いのと半分半分。
読了日:4月13日 著者:小林泰三


フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質"を高める秘訣~フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質"を高める秘訣~感想
フランス人がどうのこうのというよりも、アメリカ人(著者だけ?)のだらしなさ、勝手さ、どうでもよさばかりが目についた。どこの世界にホームステイ初日に人の家の冷蔵庫を勝手に漁ろうとするんだろう。愕然。他にもこの著者のひどさばかりが気になりました。
読了日:4月14日 著者:ジェニファー・L・スコット


家守綺譚家守綺譚感想
1年を通じての四季の花々や景色、風情などうわぁ~上品だ。そしてボートを漕いだまま行方不明だった友人も掛け軸の中から登場するというコミカルで少しホラーな展開。なるほどなー。この本だったらずっと手元に置いておいてたまに開いてみるのもいいかもしれない。
読了日:4月15日 著者:梨木香歩


悟浄出立悟浄出立感想
西遊記以外分からなかった( ̄▽ ̄;) 三国志??子供の頃漫画で読んでおくべきだったーーー。残念。悔しい。でも、知らないけど「物語」として楽しめました。四面楚歌はそういう事なのかと思ったのですが、我ながらレベル低くてごめんなさい。
読了日:4月16日 著者:万城目学


ようこそ授賞式の夕べに (成風堂書店事件メモ(邂逅編)) (ミステリ・フロンティア)ようこそ授賞式の夕べに (成風堂書店事件メモ(邂逅編)) (ミステリ・フロンティア)感想
本屋好きにはたまらない1冊。本屋大賞をモデルにした話でありましたが、成風堂の2人と井辻くんとマドンナの会チームとなんとまぁ入り乱れること(笑)大崎さん本人が実は本屋大賞に物申すことある?今回も面白く読みました。ラスト少し泣けたなー。
読了日:4月17日 著者:大崎梢


化石少女 (文芸書)化石少女 (文芸書)感想
まりあの推理はひょっとするとひょっとするのかと思ってました。動機とか場所とかちょっと不満は残ったけど(まぁ元々がまりあの推理なので)、しかしラストにぶっ飛んだ。いきなり後ろからグーで殴られたかの衝撃でした。驚いた。
読了日:4月19日 著者:麻耶雄嵩


いなくなった私へ (『このミス』大賞シリーズ)いなくなった私へ (『このミス』大賞シリーズ)感想
「このミス」なのに面白かった!!久々だー。こんな面白いと思ったの。最初は優斗のお財布の中身だけ妙に心配してましたが、まぁ読み終わった後「この先どうなるんだろう?」と違う意味の心配もしてしましましたが・・・どうなるんだろう。そして悪役がいかにも「やっちまいな」系のアナログな悪役だった(笑)
読了日:4月22日 著者:辻堂ゆめ


([お]13-1)クローバー・レイン (ポプラ文庫)([お]13-1)クローバー・レイン (ポプラ文庫)感想
読み終えてみて「クローバー」と「レイン」ね。なるほど(笑)期待してた(?)胸キュンなし。純粋なるお仕事小説。お仕事小説にありがちな「出来すぎじゃない?」はありました。ありましたが、活字中毒としては本になるまでの舞台裏を知ることが出来て満足です。
読了日:4月23日 著者:大崎梢


今夜、すベてのバーで (講談社文庫)今夜、すベてのバーで (講談社文庫)感想
実体験がベースになってるのかな?昔は病院も割と大らかだったんだよなーと現状のシステムを振りかえる。アルコールって本当に人をダメにしちゃうのか。適度なアルコールはよいと思いたいし、多分今夜も飲む。同室のあの人が亡くなるとは思わなかった。悲しい。
読了日:4月25日 著者:中島らも


遊戯 (講談社文庫)遊戯 (講談社文庫)感想
何度目かの再読。何回読んでも本当にいい作品だと思う。読んでていきなりの未完に毎回驚くのですが(本当にいい展開になってきているので)この先どうなるのかと考えるのも好きです。本の帯も好き。「最大の謎 解けない謎」その通りです。また読みます。
読了日:4月25日 著者:藤原伊織


土方歳三 (上)土方歳三 (上)感想
土方さんの名前が書いてあると手に取ってしまう癖は直らないw 今まで土方さんの本は何冊も読んで人生もわかっているのに面白く読みました。書き手によって新撰組の隊士の書き方や位置づけが違うなー。上巻は土方と沖田総司の物語です。ハッキリそう書いてもいいと思う。下巻はどうかな。
読了日:4月26日 著者:富樫倫太郎


土方歳三 (下)土方歳三 (下)感想
他の土方本もいろいろ読んでますが・・・富樫さんの書く土方さんは「諦め」があった。ずっとそうして生きてきたのかなと思うと悲しい。この本を読むと近藤との絆というより沖田との絆の方が強そうだった。そしてそれ以外の新撰組の隊士の影の薄いこと(^^;)
読了日:4月28日 著者:富樫倫太郎


となりの女神 (novella*1200)となりの女神 (novella*1200)感想
はじめましての作家さんなので作風がイマイチわからないのですが・・・薄すぎ?というのは・・・なんだかわからない。説明不足ってことかな。結局なんだったんだろう。夕星がただただ可愛かったのはいいのですが・・・もう少し激しい展開になるかと思ってたのですが・・・(´・ω・`)
読了日:4月29日 著者:山下貴光

読書メーター


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性懲りもなく21冊も読んでますが・・・( ̄▽ ̄;)

「重力ピエロ」は今月だったのか・・・
遠い昔の事のように感じます(笑)
プチブームの大崎梢さん、今月3冊ー。
どうすんだ。あと読む本がない(笑)

5月はかりんトウさんからお借りした本がメインになりそうです。
まだ図書館&公民館本に埋もれて手が付けられない状況ですが
5月もさくさくっと読めたらいいなと思ってます(^^)

「遊戯」 藤原伊織



遊戯 藤原伊織

「現実とネットの関係は、銃を撃つのに似ている」。ネットの対戦ゲームで知り合った本間とみのり。初対面のその日、本間が打ち明けたのは、子どもの頃の忌まわしい記憶と父の遺した拳銃のことだった。二人を監視する自転車に乗った男。そして銃に残された種類の違う弾丸。急逝した著者が考えていた真相は。(BOOKデータベースより)

何回目かの再読でこのブログでは2回目の登場。
薄い本なので割合に早く読めます。

まぁ未完なのは仕方ないのですが、連作短編というスタイルで進んでますので一話完結風なところは助かります。
超いいところで終わったんですよねー。


未完で残念なんだけど、一時の問題も思わず棚上げしたくなるくらいいい感じの終わり方だったので満足。
だから何回も読んじゃうのかも。
これがものすごく気分悪いところで終わったら読み返したくないしね。

それにしても気になる。
どういう結末を用意していたのか。
どんな風に決めたかったのか。

伏線らしきものは結構転がってます。
それをどう回収する予定だったのかな。
解説は黒川博行さんです。
「疫病神」シリーズの作家さん。
で、この間「文春文庫」からテロリストのパラソルが発売されたのです。
テロパラは講談社から発売されてたのですが、藤原作品は講談社のほかに文春文庫からもいい作品が出版されてます。
で、その文春文庫のテロパラの解説が逢坂剛さんと黒川博行さん。
2人の対談形式なんですが、いったいどんだけ仲よかったんだw

そこまで仲良かったんだったら「遊戯の続き書いてくれ」と思ったくらい。
ちなみに逢坂さんも違う本で解説書いてました。

藤原作品を読んでるといろいろなところで「インテリだなー」と思っちゃいます。
物騒なところとインテリなところのミスマッチがかなり好き。

回答

以前、ナマクラ!Reviewsのmedeskiさんより、「家守綺譚」と「今夜、すべてのバーで」に並ぶようなお勧めの本がないかと聞かれまして(。・ω・。)

両方未読だったので慌てて読みました( ̄▽ ̄;)

medeskiさんは物凄い読書家で範囲がものすごく広いのです。
で、2冊読んでみて、私が今まで読んだ中でこの2冊に並ぶくらいのお勧め本。
お勧め本というよりは、人の贈るための本という事です。


「そんなものはない( ̄ω ̄*)」


と、言いたかった(笑)
「家守綺譚」を読んだ時のクラクラするくらいのセンスの良さ。

私には無理だ・・・

しかし、それではあまりにも失礼なので、ない頭を振りしぼって考えた。

とりあえず、贈ってはならぬ本
① シリーズもの
② 上下巻もの。もしくは分厚い。
③ エロい。もしくはグロい。
④ 単行本(文庫化になってない)
⑤ 読後感が悪い(←普通贈らないとは思うけど)
⑥ 戦争もの



など考え、「あの本がいいか」「この本がいいか」と悩みました(笑)
マジ悩みました。
こちらの1冊をお勧めしたいと思います。

藤原伊織 「遊戯」

この本は贈るとなると反則かもしれません。
遺作なので「未完」なのです。
ただ、連作短編の形で進んでいくので一話完結というスタイルになってます。
しかし物語がいいところに行ったところでいきなりの未完。
毎回読むたびに呆然としちゃうのですが、それでもまた読みたくなります。

遊戯は今回お勧めしていいものかどうかということで、読み返しましたので詳しい記事はまた後日紹介します(^^)

借りた本 4月25日

土曜日にかりんトウさんに会いまして。
本当は土曜日にブログアップしたかったのですが、
軽い気持ちで持ち込んだ我が家のパソコンが案外重症で
2~3日入院することになりブログアップできずに今日にずれ込みました。
※今現在まだ入院中(TдT)


借りた本 425


20冊かな。
わたし今回9冊しか貸してないんです(^^;)
あまり買ってなかったみたい。
買っててもあまりにも私の趣味だと貸せないので(^^;)

それにしても八雲くんよねーー。
結局文庫が追い付いたではないか。
早く10巻だしてくれ。
でも、ここで9巻を読んで復習します♪

そして下の4冊が意外と厚い(笑)
空色勾玉。有名な本です。
ハマるといいな(・∀・)

「今夜、すべてのバーで」 中島らも



今夜、すべてのバーで 中島らも

薄紫の香腺液の結晶を、澄んだ水に落とす。甘酸っぱく、すがすがしい香りがひろがり、それを一口ふくむと、口の中で冷たい玉がはじけるような…。アルコールにとりつかれた男・小島容が往き来する、幻覚の世界と妙に覚めた日常そして周囲の個性的な人々を描いた傑作長篇小説。吉川英治文学新人賞受賞作。(BOOKデータベースより)

作者の実体験含む・・・かな。
アル中で肝臓をやられてしまって入院してしまった小島(ちなみに作者は中島。)

いろいろな人に35歳で死ぬと言われ、35歳で入院する羽目になり、自分の人生は35歳で幕を閉じるんだとあきらめの境地の中、そこでの出会いとか、やっぱり人間が変わるっていうのは本当にショックだったり、衝撃がなければ無理なのかもしれない。

最初は医者にムカついて(笑)
「なんなの。この医者」と思ってたんだけど、確かに酷い先生なんだけど、医者からするとアル中で入院する人なんて愚の極みなのでしょうね。

この本にアル中診断みたいなのがあって。
項目ごとにプラス何点、マイナス何点と計算していき、プラス2点以上だと人間終わりみたいな書かれ方してて。
ふむふむとやったら3.9点あった私w
ちなみに、主役の小島さんは12.5点だった。

人間終わってる・・・と、ダンナに見せたら、「こことここは別に当てはまらないんじゃないか」と言ってくれて、無事に人間に戻ることが出来ました・゚・(ノД`;)・゚・

入院していると当たり前に起こる別れ。
病院での別れは大体が「死」を意味してます。
読み手の私からしてもあの人の死は悲しくなりました。

ラスト読了感はいいんだけど、酒ってそうそう簡単にやめられないんだよね。
それは自分もわかってるし、らもさんのその後を見てもわかる。
それもまた辛いところ。



「クローバー・レイン」 大崎梢



クローバー・レイン 大崎梢

大手出版社に勤める彰彦は、落ち目の作家の素晴らしい原稿を手にして、本にしたいと願う。けれど会社では企画にGOサインが出ない。いくつものハードルを越え、彰彦は本を届けるために奔走するー。本にかかわる人たちのまっすぐな思いに胸が熱くなる物語。(BOOKデータベースより)

お仕事小説でした。
期待してた(?)胸キュンはありませんでしたが、
活字中毒としては、小説が本になるまでの舞台裏を知ることが出来て満足です。

いい小説を書いたとしても、それが時の人じゃなかったりする場合には
日の目を見ることがないのかもしれません。
最初からあきらめた感じの、今は売れてない出版業界では「過去の人」の家永。
その家永が書いた原稿が偶然、大手の出版社の編集者の目に留まり・・・という内容なのだけど本を出すのも難しいものなのね。と。

最初に賞を取ったけど2作目が上手くいかず・・・なんてことはザラにあるようで。
「あの作家さんは今どうしているんだろう」という人もいるかも。

いつでもどこでも面白くて売れる本を生み出す作家さんと言うのは神様かもしれない。

ただお仕事小説にありがちの「出来すぎ感」はどうしてもあるよねー。
現実はなかなか難しいかもしれないと思いましたが、
ラストが晴れ晴れすると気持ちよく本を閉じることができます。

ふと「半沢直樹」もある意味お仕事小説なんだろうなーと思った。

「いなくなった私へ」 辻堂ゆめ



いなくなった私へ 辻堂ゆめ

人気絶頂のミュージシャン・梨乃は目を覚ますと、誰にも自分と認識されなくなっていた。さらに自身の自殺報道を目にした梨乃は自らの死の真相、そして蘇った理由を探りはじめるが…。2015年第13回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作。(BOOKデータベースより)

宝島社の「このミス」と言ったらいつもミステリーじゃないのが受賞されるという摩訶不思議な賞でありますが・・・
今回は面白かったのよ。
普通にミステリーでした。
いや、普通と言われると普通じゃないかもしれないけど、
「一体どうなってるんだ。どうなるんだ?」という気持ちでずっと読みましたので満足です。

誰もが知ってる人気ミュージシャン、若干二十歳・・・
と、言われると最近の歌手ではイメージが湧かないー。
どうしても「松田聖子」「中森明菜」系を想像しました。
そうじゃないと、本当にすごいミュージシャンとイメージ出来ないので(←この2人はアイドルでしたが)

で、生きてるのに本当の自分は死んだらしい。
唯一自分を自分として認識してくれる優斗や優斗の姉に面倒を見てもらいながら
もう1人そういう人が出てくる(←いっくん)

最初はとにかく優斗のお財布が心配でなりませんでした。
基本として死んでる2人なので、何もない。
何もないが、普通に生きてるし生活もする。お腹もすく。

ようやく梨乃がバイトを見つけたときはいろいろな意味で安心しましたが。
ラストの仕掛けはなるほどねー。そういうことかと納得はしたんだけど、
この先の事を考えちゃうと、すこし投げっぱなしなラストかもしれないなーとも思いました。

「化石少女」 麻耶雄嵩



化石少女 麻耶雄嵩

京都の名門学園に続発する凄惨な殺人事件。対するは、マンジュウガニ以上といわれるすべすべ脳みそにして、化石オタクの変人女子高生。古生物部の美形部長まりあが、一人きりの男子部員をお供に繰り出す、奇天烈推理の数々!(BOOKデータベースより)

学園内で次々に起こる殺人事件。
まりあは「きっとあいつが犯人なんだわ!!」と推理を披露するも、
幼馴染で1つ下の彰に「あんまりそんなこと人前で言うんじゃない」と
窘められる話がずっと続いた(笑)

しかし、一般人ってこんなものよねーと。
テレビのニュースで殺人事件が起きるとテレビ見てごはん食べながら
「きっとあの人が怪しい」
と言い合う。

まりあはそんなレベル。


・・・かと思いきや。


ラストが衝撃でした。
ぼーーーーーーっとしてたら後ろからいきなりグーで殴られたかのよう。
ビックリしたよー。
それまでは明かされない真相にちょっとイライラしながらも次の話に行くもので。
ただ、エピローグがねぇ~。
なるほどなるほど。
仕掛けられました(´∀`)

まりあのいる「古生物部」というのもマニアックな部活ですが、
この本にはマニアックすぎる部活が登場しまくります。
「こんな部活もあるのか」とちょっとにんまりしちゃった。

だからこそ廃部危機なのでしょうが(^^;)