あなたと家族を突然死から守る3時間スペシャル
◆心臓【大動脈解離】
突然死の原因の6割は心臓病。
その中でも番組主治医である南淵医師が最も恐れる病気が…「大動脈解離」
死亡率は発症から24時間以内で実に93%!
日本では年間11000人が発症、治療を受けられるのは4000人。
実に6割以上の人が病院に着く前に亡くなっているのです。
しかも、その原因は完全には解明されていません。
大和成和病院 院長 心臓血管外科
「世界が認めた心臓外科医」
南淵明宏(なぶちあきひろ)先生
相澤病院 大動脈センター センター長
「大動脈手術件数400件のスペシャリスト」
藤松利浩(ふじまつとしひろ)先生
■加藤茶さんが語る「大動脈解離」闘病秘話
●2006年9月…「大動脈解離」発症←夜中まで飲み歩いてシメはラーメンという不健康な生活
●2006年10月…発見~手術←かかりつけ医の診断にて発見
●2006年12月…退院←10時間にも及ぶ手術は成功
加藤茶さんのかかりつけ医
水町クリニック
■「大動脈解離」で亡くなった患者~誤診に注意
●急性大動脈解離で亡くなった患者
→仕事場で激痛を感じて救急病院へ。尿管結石と誤診され対応が遅れる。
その結果帰らぬ人に。
●誤診を防ぐための対処法
・もし、背中や胸、お腹、足などにこれまで経験したことのない激痛を感じたり、
その痛みが移動、もしくは痛みがなくなった場合は、その症状を遠慮せずに
はっきり伝えることが重要
・本人が話せない場合は、周りにいた家族などがその時の症状を
医師に詳しく説明することも大切
・また、急性大動脈解離を見逃さないためには、
CT検査をしてもらうようにすると良いでしょう。
■100人アンケート
【発症】背中の激痛・・・・・・・・47人
胸の激痛・・・・・・・・・・43人
気絶 ・意識障害・・・・27人
呼吸困難・・・・・・・・・・15人
無痛・・・・・・・・・・・・・・15人
足の激痛 ・しびれ ・・10人
●大動脈が裂けると、その先にある血管への血流が滞り、
体の様々なところに障害が出る→誤診が多い
【原因】高血圧の人・・・・・・・・・・・75人/100人
ストレスを抱えていた人・・59人/100人
●今回のアンケートの結果、この病気は…
1:高血圧を予防することが大切
2:動脈硬化も防げるバランスのとれた食生活
3:適度な運動、ストレスを溜めないことが重要
◆心臓ドキュメント
【チーム医療:千葉西総合病院】
●チーム医療 「One for All,All for One」一人はチームのため、チームは一人のため
●市原哲也(いちはらてつや):千葉西総合病院大動脈センター 心臓血管外科部長
大動脈解離から命を救うため、6年前、24時間対応の大動脈センターを設立。
現在は、国内でもトップレベルの手術件数をこなし、県外からも患者が運ばれてくる。
年間大動脈解離手術:約100件 年間総手術数:500件以上
●心臓血管外科医・市原を筆頭に、各分野のプロが集う。
・若手心臓外科医 ・麻酔科医 ・ME(メディカルエンジニア) ・輸血部 ・看護師など
チーム医療で大動脈解離から命を救う
千葉西総合病院・大動脈センター
◆【突然死検定】
問題監修
秋津医院 院長 内科
秋津壽男(あきつとしお)先生
●第1問:突然死しやすいのはどっち?・・・・・・・・・A:男 B:女
正解…A:男性(厚生労働省調べ)
統計上男性は女性の2倍の突然死のリスクがある
〈理由:秋津先生談〉
・男性は基本的にストレスに弱い
・男性は何事も我慢してしまう
・生物学的にもメスの方がオスより遥かに強い
●第2問:突然死しやすいのはどっち?・・・・・・・・・A:仕事中 B:就寝中
正解…B:就寝中(厚生労働省調べ)
統計では、就寝中、入浴中、用便中の順番
〈理由:秋津先生談〉
・夜の方が回りに人がおらず、何かあった時に助かりにくくなるのではないか
★AED(自動体外式除細動機)の取り扱い方★
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・始めての方でも音声ガイダンスに従うだけで簡単に操作できます。
・音声以外に文字でも説明をしてくれます。
・自動的に患者の心臓が止まってるかどうか診断し、
止まっている場合のみ使用が可能となる。
・日本国内外、世界的に見て誤作動はない。
・心筋梗塞であったり、特に心室細動という不整脈には劇的に効果がある。
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●第3問:AEDを使用する際、胸毛が!どうする?・・・A:毛を処理する B:毛の上にはる
正解…A:毛を処理する
・電気を流す時に体毛は接触を悪くする恐れがあるので付属のカミソリで除くのが正しい。
・他にも雨の中に使用する為にタオル、嘔吐している患者に人工呼吸を施す為の
マウスピースなどが付属しているものもある。
・番組で紹介した付属品セットは…
医療用グローブ/カミソリ/ハサミ/タオル/蘇生用マウスピース/ペーパータオル
注意:これらの付属品は、全てのAEDに付いているわけではありません!
◆脳【くも膜下出血~脳動脈瘤】
日本人の3大死因の一つ 「脳卒中」
脳卒中とは脳の血管が詰まることで起きる「脳梗塞」や
血管が破れて出血してしまう「脳出血」「くも膜下出血」などの事。
中でも最も死亡率が高い病が「くも膜下出血」
その「くも膜下出血」は「脳動脈瘤」と言われる
脳血管の瘤の破裂によって引き起こされていた!
旭川赤十字病院 第一脳神経外科部長 脳神経外科
上山博康(かみやまひろやす)先生
東北大学病院 脳血管内治療科 教授
高橋 明(たかはしあきら)先生
●くも膜下出血を発症した患者が語る「発症」
・激しい頭痛 ・意識障害 ・嘔吐 ・眼の痛み ・イビキをかいて寝る など
■くも膜下出血の原因「脳動脈瘤」
くも膜下出血の原因の9割が「脳動脈瘤」だと言われている
脳動脈瘤とは、脳の血管が風船のようにふくらんだコブのこと。
これが破裂するとくも膜下出血となる。
●脳は動脈瘤ができやすい!
→そもそも血管は内膜、中膜、外膜の3層に分かれており、
この3層の間には「弾性板」というクッション2つがある。
だが、脳には弾性板が1つしかなく、血圧の影響を受けやすいのである。
●脳動脈瘤を発見した患者が語る「自覚症状」
・まぶたが落ちる ・頭痛 ・めまい ・飲み込みにくい ・物が二重に見える など
この内、「物が2重に見える」症状について高橋明医師は…
・片目を塞ぐと治る→→→→脳に異常がある可能性が高い
・片目を塞いでも治らない→目に異常がある可能性が高い
●脳動脈瘤危険度チェック
1:40歳以上である
2:血圧が高い
3:頭痛持ちである
4:2親等以内にくも膜下出血になった人がいる
→○が2つ以上あった人は要注意!
→脳ドックを受ける、という手段もあります。
●脳ドック:磁気を利用した機械で身体の内部を見ることで、無自覚の脳疾患を発見する検査
・MRI:脳の断面を撮影して、脳梗塞など調べる
・MRA:脳の血管を撮影して、脳動脈瘤などの血管障害を調べる
今回脳ドックを実施したのは…
眞田クリニック
東京脳神経センター
■もし脳動脈瘤が見つかったら…3つの選択肢
1:クリッピング手術
→コブを直接つまんで破裂させないようにする手術
2:コイル塞栓術
→足の付け根の血管から脳の動脈瘤までカテーテルという特殊な管を通し、
プラチナ製のコイルでコブを内側から埋めて行く治療法
3:経過観察
→破裂する危険性が低いものに関しては、
生活改善などでコブの進行状況を見守る選択もあります
●セカンドオピニオンで見解の違う医師の意見を聞いて、自分に合った選択をすることが必要。
■脳動脈瘤手術ドキュメント【上山博康医師】
北海道・旭川赤十字病院。
脳神経外科の上山の外来には、
いつ破裂するか分からない脳動脈瘤の不安にさいなまれた患者が救いを求めてやって来る。
上山は、患者に納得してもらうまで真剣に患者と向き合う。
その時間は時に1時間におよぶことも。その言葉は、患者に「希望」そして「覚悟」を与える。
闘う脳外科医上山博康が、脳動脈瘤を患った2名の患者の手術に挑む命の現場に密着した。
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