ニュース詳細
“国旗・国歌対応” 大学教授らが反対声明4月28日 21時21分
下村文部科学大臣が各国立大学に対し、入学式などで国旗や国歌の取り扱いについて適切な対応が取られるよう要請する考えを示したことについて、大学教授らが28日会見し、学問の自由と大学の自治を揺るがしかねないとして要請に反対する声明を発表しました。
下村文部科学大臣は今月10日の記者会見で、国立大学の入学式などでの国旗や国歌の取り扱いについて各大学で適切な対応が取られるよう、国立大学の学長が参加する会議などで要請していく考えを示しました。
これについて国内の大学教授らおよそ20人で作るグループが28日、国会内で会見し、政府の権力、権威に基づいて国旗国歌を強制することになり、学問の自由と大学の自治を揺るがしかねないなどとして、要請に反対する声明を発表しました。
会見で、グループの代表で日本大学の広田照幸教授は「要請はこれまでにない新たな局面で、あってはならないことだ。強制ではないと言っても国からの運営費に依存するなか逆らいにくい状況にあり、戦前に学問の自由が脅かされたように、政府が言及する範囲が今後拡大していくことが懸念される」と述べました。
これについて国内の大学教授らおよそ20人で作るグループが28日、国会内で会見し、政府の権力、権威に基づいて国旗国歌を強制することになり、学問の自由と大学の自治を揺るがしかねないなどとして、要請に反対する声明を発表しました。
会見で、グループの代表で日本大学の広田照幸教授は「要請はこれまでにない新たな局面で、あってはならないことだ。強制ではないと言っても国からの運営費に依存するなか逆らいにくい状況にあり、戦前に学問の自由が脅かされたように、政府が言及する範囲が今後拡大していくことが懸念される」と述べました。